さいごに
冒頭で示した「26万円」や「28万円」という金額は、シニアの実感による、あくまでも「最低」の生活費です。
年を重ねると、この金額に「通院や介護のための費用」が上乗せされていくことが考えられます。
また、老朽化した自宅の修繕や高齢者施設入所を検討した場合は、さらにまとまった額を一度に支払う必要が出る可能性も視野に入れておきたいところです。
いずれも、一朝一夕で準備できるものではないでしょう。
ゆたかなセカンドライフを見据えたマネープランは、できるだけ若いうちから意識しておきたいものです。
はたらきざかりの現役世代のみなさんの中には、「老後資金なんて遠い将来の話だし…」「お金のことって誰に相談すればいいのか分からない」
そんな本音を抱えていらっしゃる人も少なくないでしょう。
長い老後を見据えた資金形成のスタートを後押ししてくれる「お金のプロ」に相談することで、解決策への糸口が見つかるかもしれません。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査 令和2年調査結果」
- 厚生労働省年金局「令和元年度厚生年金・国民年金事業の概況」
- 谷口裕梨(LIMO)「厚生年金を月30万円以上もらえるのは何割か」