厚生年金「月25万円以上」をもらっている人の割合は?
前出のデータから、厚生年金を毎月25万円以上受給している人の割合は、男性で全体の約2.87%、女性は全体の約0.085%となることが分かります。かなり上位の高額層であるといってよいでしょう。
さらに30万円以上を受給する人に絞ってみると、その割合は男性で全体の約0.17%、女性は全体の約0.007%。
「老後のひと月あたりの“最低”生活費」であっても、それを公的年金だけでカバーできる人は全体のごくわずかである、と考えてよさそうです。
日頃の生活にかかる費用はライフスタイルや家族構成、そして健康状態などの影響も受けますので個人差があるといえます。
この年金で足りない部分は、ご自身で老後資金として準備をしていく必要がありそうです。
まず、退職金の有無や金額、親族からの相続予定、住宅ローン返済や教育費のメドが立つ時期など、今後の収入や支出予定を整理してみましょう。
そのうえで、無理なく継続してお金を貯めていける方法を見つけていきたいものです。
資産運用は、一般的に、時間を掛けて長く運用するほどリスクが軽減し、リターンが安定する傾向があるとされています。
老後の生活を見据えた資金形成は、できるだけ若いうちにスタートし、コツコツと続けていくことがポイントです。