定年退職までのラストスパートともいえる50代。
年収のピークを迎える人が多いと同時に、教育費や住宅ローン返済といった、コアな支出が家計に占める割合が多い時期でもあります。
そして、現役引退後の生き方についてイメージし始める人が増える頃、といってもよいでしょう。
今回は、50代の老後資金に対する意識や、現在の貯蓄額についてみていきます。
50代「老後が心配」は8割以上
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和2年調査結果」(2020年)によると、二人以上世帯の50代の大多数が、老後生活について「心配」を抱えているようです。
老後生活について
それほど心配していない…15.2%
心配である…83.9%
・多少心配である…44.4%
・非常に心配である…39.5%
無回答…0.9%
8割以上の人が「老後は心配」だと回答していますね。ちなみにどのような理由で「心配」なのでしょうか…。
老後が心配な理由(複数回答)
1位…十分な金融資産がないから(75.1 %)
2位…年金や保険が十分ではないから(70.7 %)
3位…現在の生活にゆとりがなく、老後に備えて準備(貯蓄など)していないから(40.8%)
やはり「お金」の不安が上位に挙がっていますね。
また、50代(二人以上世帯)が予想する「老後ひと月当たりの最低生活費」は、30万円のようです。
そして「年金支給時に最低準備しておきたいと考える金融資産残高」は、2325万円となっています。
老後の生活には2000万円以上必要だと考える50代(二人以上世帯)が多いようですが、実際の50代時点の貯蓄はどれくらいなのでしょうか。