「働く60代」はどのくらい稼いでいるのか

ここでは調査年次にあわせ、2019年6月時点の賃金等収入を男女別・年齢階級別にみていきます。

賃金等収入(税込み)には、賞与、年金、恩給、雇用保険等の給付金、財産収入、その他仕送り金等は含まれません。自営業については、売上高から諸経費を差し引いて月割りにならした額となっています。

「60代の男女別賃金等収入」(JILPTの資料をもとにLIMO編集部作成)


男性の60代前半では20万~30万円未満が最も多いゾーンですが、60代後半では、その分布が広範囲にひろがっています。

女性では60代前半と後半でさほど変わらず、いずれも5万~10万円未満がボリュームゾーンといえますね。

一般的に、男性にとって50代は人生でもっとも収入が多い時期です。定年退職後60代で収入がガクッと減ってしまうことで、仕事への意欲が下がるケースも少なくないでしょう。

「雇用形態」をみると男性の60代前半では正社員がトップで37.1%を占めています。

60代後半では正社員が18.8%までに減り、パート・アルバイト(34.1%)や契約社員(22.5%)の割合が増加していますね。

一方、女性については年齢ゾーンでも「パート・アルバイト」が最も多く、60代前半では61.5%、60代後半では69.8%を占めています。