失敗の分析をしないから進歩しない

かなり急に話が進んでいるので、少し心配になりますよね。時間はたくさんあったはずですが。この間、1月27日には 全国市長会がワクチン接種のマイナンバー活用に関し「自治体の事務が増えることは非常に困る」との懸念を表明しています。ますます不安になってきます。

やはり、昨年の特別定額給付金のオンライン申請時の混乱の記憶がまだ鮮明ですしね。ただ、これも問題は複雑で、実は早期の給付に成功した自治体もありました。住民票のコンビニ発行などを実施している自治体と、していない自治体で差が出たという一面もあったのです。

実はデジタルの問題だけではなく組織も問題だというのは、経産省のDXレポートでも繰り返されているテーマなのですが、例は他にもあります。

東京都では2019年9月にヤフー前社長の宮坂学氏が副知事に就任し、IT化を推進しています。その都で、保健所の手書きやファックスによる集計の結果、コロナウイルス感染者数の111人分もの報告漏れが発生しました。メディア取材に対し、都は「保健所は都の部局ではない」と回答しています。

別に失敗が悪いということではないと思います。コロナ禍に関しては、世界中が頭を抱えている問題ですから。しかし本音を言えば、失敗からなにが原因かを分析して、前進するべきだとは思います。そして、そのような話を総理会見にも希望するわけです。多分、そのへんが発信力が弱いと言われる原因の気も、ちょっとしますよね。

参考資料

榎本 洋