「5つの柱」で安心ですか

3月18日夜に行われた記者会見で示された「5つの柱」は次の通りです。「飲食の感染対策」「変異ウイルス対策の強化」「モニタリング検査など感染拡大防止策の強化」「ワクチン接種の着実な推進」「医療提供体制の充実」。

これを見て「素晴らしい、これで安心だ」と思った方は少ないのではないでしょうか。まず「飲食の感染対策」は、もう耳タコですよね。時短以外に、店舗面積準拠の人数制限など、なにか新手はないのでしょうか。

「変異ウイルス対策の強化」「モニタリング検査など感染拡大防止策の強化」、これも今さら感が強い。「モニタリング検査」などは、昨年から随分と言われていました。結局、バックデータが少ないから、施策に納得感が出ないという指摘は、その通りだと思います。

この会見を見ていて、総理就任会見時の「自助、共助、公助、そして絆」をちょっと思い出しました。この発言を批判する人もいますが、別にこのテキスト自体は正しいと思います。

ただ、なんというのでしょうか。やはり聞きたいのは、今の日本における、その3つのバランスや、なにを強化すべきなのかなどの「もう少し突っ込んだ話」を聞きたいわけです。「当たり前すぎる話」は、時になにも言ってないのと同じなってしまう(結局、自分も批判しているわけですが)。

これが会社の同僚なら「オマエ、なに当たり前のコト言ってんの」と突っ込めば済むわけですが、相手が総理大臣となると、なかなかそうはいきませんよね。記者もそんな質問はさすがに、できないでしょうし。