自己分析③逆から考える
そして最後は、あえて逆から考えてみる、ネガティブな面からアプローチしてみる方法です。真正面からの自己分析が難しければ、違った角度から考えてみるというわけです。
例えば、仕事で「他の人にイラっとする時」はありませんか?会議の場で発言しない、締め切りを守らない、数字のミスや誤字脱字が多い、論理的に考えず勢いで進める…もしこういった人にイラっとするのであれば、その「逆」があなたの強みかもしれません。自分が普段当たり前にできているからこそ、こんなこともできないのかと思ってしまうのです。
あるいは「こんな仕事はイヤだ」という方向性から考えることも、今後のキャリアの良いヒントになります。こんな仕事は辛い、こんな働き方はしたくない、年収がこれより低いのは嫌…など、自分が譲れないポイントはあるはずです。そうして残ったものと向き合うことで、自分が求めている仕事や自分に合う働き方が見えてくることもあるでしょう。
さいごに
誰もが自分に合った仕事をしたいと思うものです。しかし今の仕事に満足している人、幸せに働いている人はどのくらいいるでしょうか?現状から動き出せずモヤモヤしているなら、まずは一歩動き出すことから。自分と向き合うことなら今すぐに始められるはずです。
冒頭でも述べたように、必ずしも自分の「好き」を仕事にする必要はありません。自己分析を通じて自分の活用すべき強みを知り、その強みを活かせる仕事を考え抜くことが大切です。また自己分析は一度で終わりというものではなく、ぜひ何かの節目を迎えるたびに振り返ってみてください。そうした積み重ねが、きっとあなたをより良いキャリアに近づけてくれると思います。
参考資料
- GALLUP “Clifton Strengths”
- リクナビNEXT「グッドポイント診断」
- パソナ「適職診断」
- NERIS Analytics Limited「16Personalities性格診断テスト」
- mgram「エムグラム診断」
田原 未沙記