長引くコロナ禍による影響で、貯蓄の大切さを実感した人も少なくないのではないでしょうか。しかし、貯金がまったくない「貯蓄0円世帯」は意外に多いものなのです。金融広報委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」内「金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)」をみると金融資産を持たない世帯は全体の16%を越え、およそ6世帯に1世帯は「貯蓄0円世帯」である現実がみてとれます。

今回は、貯蓄0円を脱するため、2021年ゼロからお金を貯めるために意識したいことを3つご紹介します。

「お金以外」の無駄をなくす

「お金を増やしたい」と思ったとき、多くの人は「収入を増やすためもっと働かねば」「節約するため我慢せねば」など、自分を追い詰めるような方法を考えてしまうのではないでしょうか。もちろん節約や収入増は貯金に直結することですが、寝る時間を削ってまで働いたり、食べるのを我慢して食費を削ったりすることは健康を損ねるおそれもあり、本末転倒です。

そんなときはお金以外に、生活のなかで無駄になっていることを見つけてみましょう。たとえば押し入れの中に、壊れた季節家電や使っていないゴルフバッグなどはありませんか?「使わないもの」にスペースを割いていることは、空間の無駄遣いともいえます。多くの人は、ものが増え始めると「家が手狭になったから、家賃は高いけどもう少し広い家に引っ越そう」と考えがちですが、もしかすると必要なものだけに絞ったら、今の家でも十分生活できるかもしれません。まだ使えるものであれば、フリマアプリなどで売ってしまうのもおすすめです。

また、ダラダラとスマホを見ているだけの「無駄な時間」はないでしょうか。もちろんリラックスする時間は必要ですが、無意識に時間を消費していることが多いようであれば、その時間を有効活用することで睡眠時間を削らずに副業などに取り組めるかもしれません。