4月から社会人デビューする人、勤続20年目に突入する人、ふと自分の年収は高いのか低いのか気になることはありませんか? また、就活中の学生は就職先を決める際に、業種別の平均年収を知りたいはずです。そこで、国税庁の最新データから、年代別、業種別の平均年収および中央値をご紹介します。
年代別、男女別の平均年収
まず最初に、年代別、男女別の平均年収を見てみましょう。国税庁の民間給与実態統計調査を用いて表にしました。
男性は年代が上がるに従って大きく増えていき、50代後半がピーク、それ以降は下がっていきます。女性は20代後半でピークとなり、それ以降は300万円強で横ばいとなり、60代からさらに下がります。そのため、50代の女性の平均年収は男性の半分以下になっています。
これは女性が結婚や出産を機に、働き方を見直した結果、それ以降は非正規の仕事に就くケースが多いことと関連しているようです。
さて、ここまで見て、自分の年収は平均に届かなかったと落胆している人もいるかもしれません。男性の平均は540万円、女性の平均は296万円ですが、これはあくまでも給与の額を平均したものです。給与の場合は一部の高収入者によって、高い金額に引っ張られる傾向があります。実態は中央値を見た方がよいでしょう。
一番割合が多いのは、男性は年収 400 万円超 500 万円以下(17.5%)、次いで 300 万円超 400 万円以下(16.6%)となっています。女性は100 万円超 200 万円以下(23.7%)が一番多く、次に200 万円超 300 万円以下(20.3%)となっています。男性の場合、年齢で大きく差が出てくるので、若い人はこれよりやや低め、年齢が高い人はやや高めに見ておくとよいでしょう。