定年退職後も働くシニア「雇用保険制度」うまく活用する方法

給与減の人は「高年齢雇用継続給付」を検討する

定年後に再雇用で働くと、給与がぐんと下がる人も多いでしょう。

60歳～64歳で再雇用し、給与が大きく減額してしまったという場合は、高年齢雇用継続給付を検討すると良いでしょう。

高年齢雇用継続給付とは、60歳時点の賃金と比較して、60歳以降の賃金が60歳時点の75％未満になった場合に、60歳以降の各月の賃金の原則15％が給付されます。（※賃金の低下率によって15％を上限にして支給率も変動します。）

支給対象期間は60歳到達日の属する月から65歳に到達する日の属する月までの最大5年間です。

給付金を受けるには、被保険者であった期間が5年以上あることなどの要件がありますので事前に確認しましょう。

給付額に応じて年金の一部が支給停止になる場合があるため注意が必要です。

自分はどのケースが最もメリットがあるのか、比較して確認したいですね。

60歳以降も働く人が多いことは分かりましたが、あくまでも定年後の生活資金は現役世代のうちにしっかり準備しておきましょう。

60歳以降も働くつもりで十分な準備をしていなかった場合や、途中で体調を崩して60歳以降に働きたくても働けなくなってしまった場合、年金だけでは生活資金が不足してしまう懸念があります。

老後資産形成する方法としては「長期・積立・分散投資」がオススメです。

まとまった資金を短期間で準備するのは難しいですが、長い期間をかけてコツコツ積み立てることで無理なく貯めることができるでしょう。

その時は、資産運用の力を活用することを検討してみてください。

最近ではイデコやつみたてニーサなどの長期積立に活用できる税制優遇制度も登場していますので、上手に活用できるといいですね。