なぜ貯蓄格差が生まれるのか

では、なぜこの様な貯蓄格差が生まれてしまうのでしょうか。

同じく、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」から収入別の貯蓄割合を見てみましょう。

年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合(金融資産保有世帯)

〈平均〉

  • 年収300万円未満:4%
  • 年収300万円~500万円未満:7%
  • 年収500万円~750万円未満:10%
  • 年収750万円~1000万円未満:14%
  • 年収1000万円~1200万円未満:16%
  • 年収1200万円以上:20%

年収が上がるごとに、収入に対しての貯蓄割合が上がっていっているのが分かるかと思います。

しかも、年収が高い方が必然的に貯蓄できる金額も多いので、結果的に貯蓄額に大きな格差が生まれてしまっているのではないかと推測できます。

では、年収を上げない事には貯蓄を増やすことは望めないのでしょうか?

年収を上げるのもひとつの方法ですが、今すぐ年収を上げるのは難しいですよね。

次のページで別の解決方法について、お話ししていきたいと思います。