すっかり春らしい陽気になりました。
3月も半ばを迎え、今年も「別れの季節」を感じる場面が増えてきた、という方も多いかと思います。
あと半月ほどで現役生活にピリオドを打たれる会社員のなかには、「退職金を受け取るのが楽しみだ」と期待なさる方もいらっしゃるでしょう。
さて、現役世代のみなさんは「うちの会社ではどのくらいの退職金がもらえるのかな?」と考えたことはありますか?
同じ会社に勤めていても、受け取る給与や退職金はひとぞれぞれ。上司や先輩に「いくらもらいましたか?」なんて、ちょっと聞きにくいかもしれませんね。
そこで今回は、「イマドキ会社員の退職金を左右する要因は何か」と題して、民間企業の退職金事情をながめていきます。
退職金と「学歴」
さいしょに、標準者退職金(学校卒業後直ちに入社し、その後標準的に昇進・昇格した者を対象に算出)をみながら、退職金と学歴の関係をながめていきます。
ここでは日本経済団体連合会が2年ごとに実施している「退職金・年金に関する実態調査結果」(2018年9月度)を参考にします。
標準者退職金
- 大学卒(総合職):2255万8000円
- 高校卒(総合職):2037万7000円
- 高校卒(生産・現業):1817万2000円
総合職であれば、大学卒・高校卒ともに2000万円を超えているようです。
ただし、総合職でも、高校卒と大学卒では200万円以上の差が。また、同じ高校卒でも、生産・現業は2000万円には到達していません。
※退職金額は、退職一時金のみ、退職一時金と年金併用、退職年金のみの場合の額を合算し、単純平均したものです。また各項目で集計企業数が異なるため、比較の際には留意が必要です。