家計管理は夫・妻どちらが担当している?
松井証券株式会社が2020年6月30日に公表した「夫婦の家計管理事情に関する調査」(結婚3年以内の20~30代若年夫婦400名/結婚30年以上の50~60代熟年夫婦400名を対象)によると、家計管理をしているのは「妻:45.0%」「夫:23.8%」「別々:16.4%」「共同:13.9%」で、妻が管理している家庭が一番多いという結果でした。
さらに、妻の家計管理に関して「満足している」と答えたのは7割以上にのぼります。
しかし、前述したように家事を主に担当しているのは妻です。もしかすると、全ての家事を妻に任せている家庭では、夫はどんなことにどのくらい支出しているのか把握していないこともあるかもしれません。
よほど妻が浪費家などの問題を抱えていない限り、妻が家計を管理して満足いく生活が送れるのはいわば当たり前ともいえるでしょう。
資産形成は早めに取り組むのが吉
松井証券調べによると、若年夫婦・熟年夫婦ともに大きな関心を寄せているのが「お金」の問題。とくに熟年夫婦が「やらないで後悔していること」の1位にあがった「資産形成・運用」が、若年夫婦の「やらないで将来後悔しなくないこと」の1位になっているところは注目したい点です。
さらに、熟年夫婦の提唱として「新婚時にやっておいたほうがよいこと」に、「資産形成・運用:38.9%」「家計管理:36.8%」「家事分担:25.3%」があげられました。
資産形成は子どもの教育資金やマイホーム購入、2人の老後資金など、夫婦の生活に大きく関わります。そして資産形成に取り組むためには、家計管理をしっかり行うことが不可欠です。
お金のことを夫婦で把握するためにも、日々の生活にどのくらい支出しているのか、教育費にいくらかかるのか、住まいのことをどうするかなど、将来のことを含めてしっかり話し合う必要があるでしょう。支出は子どもの成長などライフステージの変化で変わってくるため、常日頃から家族に寄り添い、意識を共有することが大切です。