大卒の会社員、退職金で老後は安心か

前項の調査は勤続年数20年以上ということでしたが、今は同じ会社にずっと勤める働き方だけでなく、転職などでキャリアパスをする方も増えてきています。

会社員でも転職組の場合は勤続年数が短くなることが考えられますので、勤続年数別の退職金の違いを見ていきたいと思います。

日本経済団体連合会が2年ごとに実施している「退職金・年金に関する実態調査結果」(2018年9月度)から、大学卒の標準者退職金を勤続年数別に見てみましょう。

大学卒(管理・事務・技術労働者(総合職))

  • 1年:24万9000円
  • 3年:65万8000円
  • 5年:126万7000円
  • 10年:307万9000円
  • 15年:488万円
  • 20年:809万4000円
  • 25年:1181万7000円
  • 30年:1629万8000円
  • 33年:1959万9000円
  • 35年:2038万1000円
  • 38年:2255万8000円

勤続年数25年でようやく1000万円代に到達し、勤続年数35年で2000万円台に到達するという結果になっています。

逆に勤続年数が10年や15年の場合は、退職金500万円にも満たない金額となっていますし、勤続年数20年でも退職金1000万円を超えない状況となっています。

会社員で退職金を老後資金の貴重な源泉として考えられている人は、キャリアによって退職金額も変化することを覚えておきましょう。