「表ではお客さんをいろいろ楽しませるけれど、裏ではブラック企業みたいなヒドイことがいっぱい行われていると思う」
「花魁たちがいるところ」
「戦いの舞台」
「花街で、お店とかがたくさん並んでいて花魁がいるところ」
「お金を払って女の人と遊ぶところ」
今回は、親御さんから子供たちに「遊郭ってどんなところだと思った?」と聞いてもらったのですが、子供たちはなんとなく理解をしている、もしくはあくまでも「戦いの舞台」という認識で、それ以上でも以下でもない、ということがわかりました。
反対意見の人たちが危惧するように「遊郭が華やかで美しいところ」という認識を持っている子供は、少なくとも今回のアンケートではいなかった、ということになります。
つまり、世の中の人たちが騒いでいるほど、世の親御さんは「舞台が遊郭であること」を危惧しているわけでもなく、子供たちも「鬼滅がきっかけで遊郭に憧れを抱く」ということはないだろう──ということが、今回のアンケートからわかったというわけです。
「遊郭」を知ることはいけないこと?
「歴史上の事実に果たして目を背けるべきなのか?」
今回の騒動で筆者が抱いた感想です。「『遊郭って何?』って子供に聞かれたらどうしてくれる?」ではなく、この機会に「説明できる知識を身につけておこう」と思えばいいこと。
「子供にはまだ早い」というのなら、では適正年齢は何歳なのでしょう? いつか遊郭について学べるときがくるのでしょうか? いずれせよ、親が説明できる知識を持っておいて損はないはずです。
どうしても「わが子に見せたくない」と思うのであれば、親が見せないように努力する、それでいいのではないかと思います。
大中 千景