水素FCVの普及率はどのくらいか
ご承知のように、水素FCVはすでに商用化され(トヨタのMIRAI、ホンダのクラリティ Fuel Cellなど)、都バスでは70台の水素燃料電池バスが走っているといいます。
一般社団法人 日本自動車工業会の調べによれば、2019年の乗用車の新車販売台数430.1万台の内訳は次の通りです。
- 従来車261.4万台(60.8%)
- ハイブリッド車(HV)147.2万台(34.2%)
- クリーンディーゼル車17.5万台(4.1%)
- 電気自動車(EV)2.1万台(0.49%)
- プラグインハイブリッド車(PHV)1.8万台(0.41%)
- 水素FCV685台(0.02%)
また、一般社団法人 次世代自動車振興センターによると、2019年の次世代自動車(乗用車)の保有台数は、水素FCV3,695台、EV11,7315台、HV9,145,172台となっています。
このように、水素FCVの普及はまだまだと言えます。しかし、保有台数は2014年の150台から2019年の3,695台へと5年で約25倍に増加しており、今後、水素FCVの普及率がさらに高まることが予想されます。
FCVは日本が世界をリードする技術ですが、欧米や中国も商用車を中心にFCVを強化しています。
たとえば、ダイムラーとボルボが2025年以降、航続距離1000キロメートルを超えるFCVトラックの量産を計画。また、中国も商用車を中心に2035年までに100万台の保有台数を目指していると報道されています。
このように、世界的にも水素FCVの普及が加速しています。その結果、水素FCVの市場は、2030年には円換算で2兆2084億円になるとの予想もあります。