さいごに

公的年金の支給額は、毎年見直しが行われるもので、2021年度は賃金の低下の影響を受けて、前年度より0.1%程度減る見通しです。

金額としてはわずかですが、現役世代のさらなる「年金不安」に繋がりそうなお話ではあります。

「年金受給額が思いのほかに少額だった」という事態は、将来的にはもちろん起こる可能性がないとはいえません。

とはいえ、先ほど触れたように、現役世代はしっかり年金保険料を納め、リタイヤ後はしっかりと受給することがたいせつといえるでしょう。

蛇足ではありますが、公的年金が保障してくれるのは「ご自身の老後」だけではありません。

公的年金は、ケガや病気で障害が残ってしまったときの保障(障害年金)、万が一亡くなってしまった場合の遺族への保障(遺族年金)としての役割も持っています。

公的年金には、こうしたメリットがあります。「納付も受給もしっかり」行うことは、ご自身とご家族の安心に繋がるたいせつなことであるといえます。

さらに、「公的年金だけを頼る老後生活は心もとない…」「リタイヤ前にまとまった老後資金を準備しておきたいけれど、上手に貯まるだろうか」といったお金の悩みを抱えていらっしゃる方も多いかと思います。

そんな場合はぜひ一度、お金のプロのアドバイスを受けてみられることをおすすめします。あなたとご家族のライフスタイルに寄り添う、オーダーメイドのお金の増やし方を見つけるきっかけになるかもしれません。

参考資料

以下すべて厚生労働省資料