貯金ゼロ世帯、老後に向けて何をすべきか

では、貯金ゼロ世帯の人はどのように貯金額を増やしていけば良いのでしょうか。

貯金が無いという現状を考えると、月々の収支が一致しているためか、赤字であることが考えられます。

ですから、少しでも支出を減らすために、毎月の家計を見直す必要があります。

カードローンや消費者金融等の借入があり、月々その返済にも追われている人は、先に返済を完了させることを優先してください。

その後で家計を見直し、少しずつ貯金が出来るようになってくれば、そこからがスタートです。

ここで注意して頂きたいのが、ただ単に貯金だけだと、大きな金額を貯めるのは難しいということです。

貯金が収入の3~6ヶ月分貯まったら、複利効果が使える運用を考えていきましょう。

複利とは、例えば預金金利が年利3%だった場合に、その利子を受取らずに翌年以降元本にその3万円も組み入れて、再び年利3%で回すといった手法です。

では、この複利効果を実際の数字で見比べて効果を検証してみましょう。

ちなみに金利が0%の場合ですと、3万円✕12ヶ月✕30年間で1080万円になります。

それぞれの金利でどれくらい増えるのかを、下記で見てください。

毎月3万円 30年間 年率0.001%の場合

  • 30年後の資産:1080万1616円

毎月3万円 30年間 年率4%複利の場合

  • 30年後の資産:2082万1482円

※計算は金融庁公式サイト「資産運用シミュレーション」を使用

※年率0.001%は2020年3月現在、メガバンク3行が適用している普通預金金利

30年後の金額に大きな差が出ていることがお分かり頂けたと思います。

ぜひ皆さんも、この複利の効果を享受して、老後に向けた資産形成を始めて頂ければと思います。