皆さんは老後に向けて貯金をしているでしょうか?

「貯金は全くないけど、給料も上がるし、退職金もあるから大丈夫だろう・・・」、このように考えている人もいるかと思います。

確かに今の高齢者が現役の頃は、高度経済成長、年功序列、終身雇用の恩恵によって、対策をしなくとも老後生活を送るのに充分なお金を用意することができました。

しかし、今はどうでしょうか?

本日は、10年以上金融機関で資産運用に携わっていた私の経験から、60代世帯がどれくらい貯金ができているかについて見ていきたいと思います。

60代世帯、平均貯金額はいくらか

では、60代の貯金額を金額別の割合で、単身世帯と二人以上世帯に分けてそれぞれ見ていきましょう。

金融広報中央委員の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」より、まずは単身世帯からです。

単身世帯(金融資産保有世帯)

平均:1872万円
中央値:860万円

〈内訳〉

  • 100万円未満:12.9%
  • 100万円~200万円未満:7.1%
  • 200万円~300万円未満:4.6%
  • 300万円~400万円未満:6.8%
  • 400万円~500万円未満:4.1%
  • 500万円~700万円未満:7.6%
  • 700万円~1000万円未満:7.3%
  • 1000万円~1500万円未満:10.2%
  • 1500万円~2000万円未満:6.3%
  • 2000万円~3000万円未満:9.5%
  • 3000万円以上:19.5%