花を長い間楽しみながら、植え替えの手間はできるだけ省きたい…そんな願いをかなえてくれるのが、花期の長い多年草。一度植えれば、季節の移ろいとともに繰り返し咲いてくれる頼もしい存在です。
苗をうまく選べば、狭い庭でもバランスよく収まり、彩りあふれる庭になるでしょう。今回は狭い庭におすすめの、春から秋まで咲く多年草を5種、参考価格とともに紹介します。
記事後半では、狭い庭のための多年草の選び方についてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
1. この記事で紹介する「狭い庭でも植えっぱなしで毎年春~秋に咲く花」にまつわるあれこれ
- 狭い庭でも植えっぱなしOK!毎年春~秋に花咲く多年草5選
- 狭い庭のための「多年草選び」3つのポイント
2. 狭い庭でも植えっぱなしOK!毎年春~秋に花咲く多年草5選
2.1 ガザニア
日光を浴びてパッと花開く姿が、見る人に活力を与えてくれるガザニア。とても強健で、一度根づくと乾燥や照り返しにも負けず、春から晩秋までつぎつぎと花を咲かせます。
「ニューデイ」や「キス」などの、株立ち状でコンパクトにまとまる品種が、狭い庭に最適です。
※参考価格:200円~500円前後(3号ポット苗)
2.2 チェリーセージ
チェリーセージはサクランボのような甘い香りを放つハーブの一種。セージの中でも抜群の開花期間を誇り、花色は赤・白・ピンクのほか、白と赤のツートンカラーなど多彩です。
どこで切ってもすぐに新芽を出し、再び花を咲かせるため、スペースに合わせてサイズをコントロールできます。放任だとボリュームが出てしまうため、小さなスペースでは定期的な切り戻しがおすすめです。
※参考価格:300円~600円前後(3号ポット苗)
2.3 ガウラ(ハクチョウソウ)
蝶が舞っているような繊細でナチュラルな花が魅力のガウラ。スッとした立ち姿は、狭い庭でも圧迫感を与えず、軽やかな動きをもたらします。
日本の夏の暑さや冬の寒さに強く、乾燥にも耐える丈夫な性質です。狭い庭にはコンパクトに育つ矮性品種を選びましょう。
※参考価格:300円~700円前後(3号ポット苗)
2.4 宿根ネメシア
宿根ネメシアは真夏を除く春から初冬まで、愛らしい花が咲き続けるのが魅力。甘い香りをもつ品種もあり、狭い庭を上品に彩る多年草です。
切り戻しをするたびに新しい芽が出て、限られたスペースでもボリューム感のある景色をつくります。
※参考価格:300円~800円前後(3号ポット苗)
2.5 カラミンサ・ネペタ
淡い紫色の小花が、細い花茎に沿って咲き上がるカラミンサ・ネペタ。満開時にはふんわりと霧がかかったように見え、幻想的な雰囲気です。
葉からはミントに似た爽やかな香りが漂い、庭に清涼感を与えてくれます。
※参考価格:300円~500円前後(3号ポット苗)
3. 狭い庭のための「多年草選び」3つのポイント
3.1 スリムな株姿で縦に伸びるタイプ
狭いスペースを有効活用するには、横にボリュームがでる植物よりも、スッと直立してスリムな姿になる植物を選びましょう。立ち姿が美しい植物は、視線を上方向に誘導し、空間に奥行きと立体感を与えてくれます。
隣の植物とスペースを奪い合う心配が少なく、限られた面積でも複数の品種を混植して楽しむことが可能です。
3.2 生長が緩やかな品種
植物の品種によって、1年で見違えるほどに大きく育つものもあれば、何年経ってもほぼ同じ大きさに収まるものまでさまざま。狭い庭では、ラベルに「コンパクト」「ミニ」「矮性」などの記載があるものがおすすめです。
これらは切り戻しの手間が少なくて済むだけでなく、株の形が乱れにくいため、植えっぱなしでもつねに整った景観を保てるというメリットがあります。
3.3 連続開花性とセルフクリーニング
春から秋までの長期間にわたって花が絶えないように、次々と新しいつぼみができる、連続開花性の強い品種を選びましょう。
また、咲き終わった花が自然に落ちたり、咲き終わった花を隠すように新しい花が咲いたりする、セルフクリーニングの性質を持つ植物もおすすめ。狭い庭でこまめに花がら摘みをしなくても次の花の開花が促進され、きれいな景観を維持できます。
4. 小さな庭から四季を感じる豊かな暮らしを
花期の長い多年草を植えれば、あわただしく過ぎる日々の中でも、ふとした瞬間に花の彩りが目に入り、季節の移ろいを感じられます。限られたスペースだからこそ、一輪一輪の美しさに愛着がわき、その生長がささやかな喜びになるでしょう。
お手入れに追われず、植物といっしょにゆったりとした時間を過ごせる豊かな暮らし。お気に入りの多年草をみつけて、小さな庭を彩りあふれる空間にしてみませんか。
5. 【ガーデニング豆知識】一年草・多年草・宿根草の違いとは?
さいごに、一年草・多年草・宿根草の違いを整理しておきましょう。
- 一年草:発芽からタネができるまでのサイクルがワンシーズンで完結する植物。
- 多年草:開花後も生長を続け、翌年以降も開花が楽しめる植物。常緑性と落葉性がある。
- 宿根草:落葉性の多年草を特に区別して「宿根草」と呼ぶことがある。開花後地上部分の茎や葉が枯れ、根は生きたまま休眠する植物。
※分類には諸説あります。
※園芸品種では、常緑多年草でも「宿根草」や「宿根」と表記されている場合があります。
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