今の時期、4月から子供が入園・入学するのに合わせて、仕事復帰に向け準備に追われているママも多いですよね。
今回ピックアップするのは、世のワーママの多くが襲われるという「謎の罪悪感」なるもの。毎日奮闘するワーママを襲うこの罪悪感は、どこからやってくるのでしょうか。
今回は、その正体に迫るとともに、悪戦苦闘の日々のあとで子供が教えてくれた“思いもよらなかった子供自身の気持ち”を紹介します!
職場復帰後の毎日はとにかく苦痛
今回お話を聞かせてくれたのは、Tさん(35歳女性)。新卒で入社した会社で正社員として働きながら26歳で結婚、27歳で第一子を出産、子供が1歳のときに職場に復帰したそうです。
「娘のことは本当に可愛くて、いっそのこと、職場復帰せずにずっと一緒にいたいな…なんて思うこともありましたが、現実はそうもいかず、保育園に娘を預けて仕事を再開。復帰当初は心身ともにしんどすぎて、とにかく苦痛だった記憶しかありません」
まだ慣れない保育園で大号泣する娘に後ろ髪を引かれながら、職場に向かっていたTさん。やっとの思いで職場にたどり着くと、「負担のない仕事の方がいいと思うから」という上司からの配慮で、不要不急の雑用ばかり頼まれていたのだとか。
もっと戦力になれることをアピールすべく頑張っていると、今度は子供が体調を崩して何日も出社できなくなってしまうこともあったそうです。
「毎日とにかく必死なのに、泣かせてばかりで娘に申し訳なく、戦力になれず会社に申し訳なく、家事が満足にできず家族に申し訳なく……。すべてが中途半端な気がして、自分は一体何がしたいのか、どうすればいいのか完全に見失っていました」
この「申し訳ないの連鎖」こそが、ワーママを襲う「謎の罪悪感」の正体なのではないでしょうか。
「謎の罪悪感」を増幅させた周囲の声
事あるごとに「申し訳ない」気持ちになる「謎の罪悪感」が増幅していったのには、周囲からの声も大きかったとTさんは言います。
復帰前からクギを刺した保健師の言葉
職場復帰する直前、公民館で開かれていた育児相談室に参加したTさん。担当してくれた保健師に、近々保育園に入園することを告げると「子供はお母さんのことを保育園でずっとずっと待っているからね。早く迎えに行けるように毎日頑張らないといけないよ」という言葉をかけられたそうです。
「まるで子供を他人に押し付けて遊びに行く人にかける言葉みたいですよね。まだ入園もしていないのに『保育園に預けるのは子供が可哀想!』という思いを植え付けられたようで、すごくショックでした」
女の敵は女!? 先輩ワーママの言葉に絶句
職場でTさんを追い詰めたのは、意外にも自分と同じようにワーママとして働いてきた先輩(50代・女性)からの言葉でした。ある日、昼の休憩中に突然「育児も仕事も両立していて自分は偉いと思っているかもしれないけど、誰もそんなこと思ってないから」と言われたそうです。
「私、この先輩を怒らせるようなこと何かしたかな?と頭が真っ白になり、自分が偉いなんて思ってないけど、そんな態度をとってしまっているのかな、と不安になりました。今考えると、女性が働くことが珍しかった時代を生き抜いてきた先輩自身が言われてきたことを、戒めとして言ってきたのかもと思いますが、余計なお世話ですよね。当時の私にとっては、かなりキツい言葉でした」
それから数年、母を救った長女の言葉
心身ともにしんどかった時期を経て、なんとか育児と仕事を両立してきたTさん。上司が変わったり、先輩が定年退職したりと、職場環境が変化したことも大きかったそうです。
職場復帰した当初、保育園で大号泣していたTさんの長女は小学生になり、昨年、第二子となる妹も誕生。2度目の職場復帰に向けて第二子の預け先を考えていたとき、長女から思わぬ言葉をかけられたそうです。
「上の子が、『妹にも、私と同じ保育園に行ってほしいな〜』と言ってきたんです。理由を聞くと『だって、おもちゃいっぱいあるし、先生もやさしいし、みんなでおやつ食べられるし、とにかく、すっごく楽しかったから!!』って。そんな風に言ってくれたのがうれしくて、ありがとうと伝えると『ママこそ、私を保育園に入れてくれてありがとう!』と言われたんです。謎の罪悪感と悪戦苦闘した日々が、娘の言葉ですべて報われた気がして、思わず泣いてしまいました。職場復帰当時の私に、自分を責めないで大丈夫だよ!って伝えてあげたい気分です」
罪悪感は即捨ててOK! 自信をもって働こう
育児をしながら働くことは、体力的にも精神的にもゆとりがなくて慌ただしい。ただでさえ大変なのだから、自分を追い込むだけの罪悪感など今すぐ手放してしまいましょう。
罪悪感をもっても状況は好転しないし、母が思い悩んでいる間に、子供は案外楽しい時間を過ごしているかもしれないからです。経済を回しながら、次世代を担う子供を育てているワーママ。これって、実はすごいことなのです。
この春復帰するママも、すでに働いているママも、ぜひ自分に自信をもってくださいね。
