2021年2月9日に行われた、日本マクドナルドホールディングス株式会社2020年12月期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。
スピーカー:日本マクドナルドホールディングス株式会社 代表取締役社長兼 最高経営責任者(CEO) サラ L.カサノバ 氏
日本マクドナルドホールディングス株式会社 代表取締役副社長兼最高執行責任者(COO) 下平篤雄 氏
日本マクドナルドホールディングス株式会社 取締役 日色保 氏
日本マクドナルドホールディングス株式会社 執行役員 IR統括責任者 中澤啓二 氏
新型コロナウイルスの流行
日色保氏(以下、日色):みなさま、こんにちは。日色でございます。本日はお忙しい中、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。本日は、2020年度の業績結果、2021年度の主な取り組みにつきましてご説明させていただきます。
まず、2020年を振り返る上で、新型コロナウイルスの流行について触れないわけにはいきません。日本だけでなく、世界中で人々の毎日の生活に非常に大きな変化を及ぼしました。親しい方を亡くされた方、罹患されて苦しまれている方など、影響を受けられたすべての方々にお見舞い申し上げます。また、そのような状況の中、献身的な努力をしてくださっている保健所や医療従事者のみなさまに、この場をお借りして感謝を申し上げます。
新型コロナウイルスは、昨年の私たちのマクドナルドのビジネスにもさまざまな影響を及ぼしました。お客さまの行動やニーズが大きく変わり、温かくておいしいお食事を提供する努力をするとともに、一方で、すべてのお客さまと従業員の安全を確保することが最優先事項となりました。
最初の緊急事態宣言発出時には、政府や自治体の要請に従いながらさまざまな対応をいたしました。また、ソーシャルディスタンスの確保に必要と判断し、全国の店舗で店内客席のご利用を中止し、感染拡大防止に努めました。
直営店だけでなく、全国のフランチャイズオーナーからも「この困難な状況下であるからこそ地域社会に貢献したい」との声が上がり、医療従事者のみなさまにお食事を無料で提供する支援もさせていただきました。
2021年も厳しい状況が続きますが、お客さまや従業員のニーズに応えながら、安全・安心な環境をご提供することに尽力し、地域社会においても必要な方々へのサポートを行ってまいります。
それではここで、日本マクドナルドホールディングス株式会社のCEOであるサラ・カサノバにバトンタッチして、昨年の業績等についてご説明させていただきます。サラさん、よろしくお願いいたします。
2020年 実績ハイライト
サラ L.カサノバ氏:ありがとうございます。それでは、私から昨年の業績概要についてお伝えいたします。2020年は過去50年間に築き上げてきたお客さまとの絆やブランドの価値、マクドナルドに対する社会の期待をあらためて認識した年でした。
これまで取り組んできたさまざまな施策が功を奏した結果、お客さまの満足度へとつながり、ビジネスとブランドにとって良い結果を残すことができました。
既存店売上高は、前年比プラス6.8パーセント、四半期ベースでは2015年第4四半期より21四半期連続でプラスを継続しております。全店売上高は5,892億円、売上高2,883億円、営業利益312億円と、年初の業績予想を上回る数字を残すことができました。
中期目標達成状況 2018年〜2020年
3年前の決算発表の場で、中期目標を発表いたしました。具体的には、全店売上高年平均5パーセント以上の成長、営業利益および経常利益が年平均10パーセント以上の成長、そしてROE10パーセント以上を達成することを目標としておりました。
今日この場で、この3つの項目をすべて達成することができたというご報告ができることを大変うれしく思っております。また、業績、キャッシュポジション、投資ニーズ等を総合的に判断した結果、2020年度の配当を1株あたり36円と、3円の増配をご提案することをお知らせいたします。
なお、次期の中期目標につきましては、新型コロナウイルスによる外部環境の不透明感が続く中、社内でもさまざまな議論を重ねてまいりましたが、この場での発表は見送らせていただきたいと思います。今後、適切なタイミングで発表できればと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
2020年業績 2021年業績予想
2021年も新型コロナウイルスの流行はまだ収まっておらず、不確実性の高い1年になると予想しております。そのような状況ですが、私たちは昨年までの取り組みで、お客さまの満足度とブランド好感度を向上させることができました。
引き続きお客さまのお声に耳を傾け、マクドナルドに期待される安全・安心をご提供し、絶えず変化するお客さまのニーズとご期待にお応えできるよう尽力してまいります。
今年は、全店売上高を2020年から4.0パーセント増加の6,130億円、既存店売上高プラス3.7パーセント、売上高2,995億円、営業利益320億円を目指してまいります。詳細は後ほど中澤よりご説明させていただきます。では、日色と下平より、今年の戦略について説明していただきます。日色さん、よろしくお願いいたします。
BIG SMILE
日色:サラさん、ありがとうございました。さて、日本マクドナルドは今年創業50周年を迎えます。マクドナルドは常にスマイルにあふれたクルーのホスピタリティで、お客さまにも笑顔になっていただくことを目指しています。そこで、50周年の今年は、年間を通じて「BIG SMILE」をテーマに活動することにいたしました。
この機会に、私たちはよりお客さまとの絆を深め、さらに愛されるブランドになっていきたいと考えています。そしてこれからも、これまで50年続けてきたように、人材やブランド価値への投資を継続して、テイクアウトやドライブスルーがあるからという機能面の価値だけではなくて、心地よい店舗体験のような情緒的な価値も感じていただけるような、「FEEL GOOD」な気持ちになれるようなブランドを目指してまいります。
すでにリリースさせていただきましたとおり、創業50周年を記念する特設サイトをオープンしています。また、今年は1年を通してさまざまなキャンペーンや取り組みを行う予定でおります。
残念ながらコロナ禍の現時点では大規模なイベント等は行えませんが、そんな中でも知恵を絞って、みなさまに喜んでいただける企画を行ってまいりますので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。
2021年に注力する取り組み
さて、今年の目標を達成するためには、引き続きコロナ禍での、いわゆる「ニューノーマル」と呼ばれる時代に適応すること、そしてお客さまの声に耳を傾け、変化するニーズにしっかりと対応していくことが重要と考えております。
まず、お客さまと従業員が最も重視される点であり、ビジネスの基盤ともなる安全・安心の分野は、引き続き徹底してまいります。それに加えて「ピープル」「メニューとバリュー」「店舗展開」「デジタル・デリバリー・ドライブスルー」に注力いたします。
ピープル
マクドナルドのビジネスを支えているのは、ピープルです。昨年はドライブスルーやデリバリーによる注文が急増するなど、これまでにない対応が必要になりましたが、日々試行錯誤をしながらお客さまのご期待にお応えできたのは、日々お客さまにサービスを提供する17万人のクルーや店舗社員をはじめとしたピープル、つまり人材があってこそだと考えております。
このように、優秀な人材を採用・育成していくことは、今後ビジネスをさらに成長させていくために最も重要だと考えています。そのため、今年もピープルへの投資を継続いたします。
マクドナルドにはハンバーガー大学という教育施設がありますが、昨年のコロナ禍によって対面での集合研修等ができなくなりました。そこで急きょオンライントレーニングを開発し、1年間で9,000人以上が受講いたしました。今年もさらなる円滑な店舗運営のために店舗マネージャーの増員を計画しておりますので、引き続きオンライントレーニングを拡充してまいります。
また、昨年より本格導入いたしましたタブレットを用いたトレーニングツールである「デジタルCDP」。これはイラストや動画を効果的に使用しておりますので、結果としてクルーのみなさんの理解度が向上し、トレーニング時間の短縮にもつながっています。
また、クルーの多国籍化に対応するために多言語化にも取り組んでおり、昨年、英語とベトナム語のコンテンツを開発いたしました。今年に入り、ネパール語、ポルトガル語、中国語をリリースし、現在5ヶ国語に対応しています。
メニュー・バリュー
メニューとバリューでは、お客さまにいつでもおいしくてお得感のあるメニューをご提供することを目指してまいります。定番メニューに加えて、期間限定商品やプロモーションを通じてお客さまに楽しさとワクワク感をお届けします。
例えば、今年は年初から「BIG SMILE」のテーマと連動して「BIG MAC」のプロモーションを行い、大変ご好評をいただきました。また、昨年マクドナルドとしては初めて「ごはんバーガー」を販売いたしました。こちらが大変ご好評いただきまして、現在展開中のチキンタツタのプロモーションでも再度登場させましたが、非常に好調です。
また、今年はファミリー向けに「ハッピーセット」のサイドメニューに、ポテトに加えて、えだまめコーン、ヨーグルト、サイドサラダをお選びいただけるようにいたしました。これにより、お子さまにより栄養バランスの良いメニューをお召し上がりいただくことが可能になりました。おかげさまで全国の保護者のみなさまから大変ご好評をいただいております。
また、バリューについては、今後の個人消費の不透明感がある中では、お客さまからの期待が今後も高まると考えています。そのため、「ちょいマック」「バリューセット」や「バリューランチ」などを通じて、いつでもお得感のある商品をご提供してまいります。
店舗への投資
続いて店舗展開です。2020年は48店舗を開店し、34店舗を閉店した結果、純増が14店舗、期末店舗数は2,924店舗となりました。2021年の目標は、店舗ポートフォリオをよりお客さまの社会のニーズに合わせて進化させ、店舗のキャパシティアップを図ることでお客さまの満足度、そして業績を向上させることです。
これを新規出店と、既存店の大規模な改装への投資の2つによって実現してまいります。まず、今後も需要の増加が見込まれるドライブスルーをはじめ、新規出店への投資を継続してまいります。次に、同じ場所で建て替えるリビルドや、近隣のより良い立地に移転するリロケート、これらにも投資を継続いたします。
昨年、キャパシティと利便性を向上させてリビルド、リロケートした店舗は、今までに取りきれていなかった需要を取り込むことによって、セールスが大幅に向上いたしました。2021年はリロケートを含む新規出店を50店舗から70店舗、リビルドは20店舗から30店舗を計画しています。
それでは、ここからは下平より、デジタル・デリバリー・ドライブスルーを中心とした店舗オペレーションについてご紹介させていただきます。下平さん、よろしくお願いいたします。
お客様の購買パターンの変化
下平篤雄氏:下平でございます。どうぞよろしくお願いいたします。私からは店舗のオペレーションに関してお話しさせていただきます。2020年は、新型コロナウイルスへの対応で店舗のオペレーションが大きく変わった1年でした。
店内のサニタリーの徹底や、店内客席のご利用の一時停止、ソーシャルディスタンスを確保するための客席の利用数の削減、お持ち帰り比率の上昇など、さまざまな面で変化がございました。
サニタリー
今年もサニタリーについては引き続き徹底して実施してまいります。また、利便性と非接触型サービスに対するお客さまのニーズに対応するために、デリバリー、デジタル、ドライブスルーにも引き続き注力してまいります。
デリバリー
デリバリーでは、マクドナルドのクルーがお届けする「McDelivery」サービス、UberEatsさまに加え、昨年、出前館さまのサービスを導入いたしました。昨年末時点では、41都道府県の1,500店舗以上でデリバリーサービスをご利用いただけるようになりました。2021年には、デリバリーを47都道府県すべてに導入し、サービス提供店舗を200から300店舗拡大することを目指してまいります。
デジタル・未来型店舗体験
デジタルは、もう1つの投資の重要な分野です。テクノロジーとピープルの融合により、より良いサービスをご提供していく未来型店舗体験の1つとして導入したモバイルオーダーは、公式アプリとの統合やWeb版のリリースなどを行った結果、着実にご利用が増えています。
お客さまのニーズにお応えし続けるために、今年は決済の方法の拡充をはじめとした機能強化を行い、利便性を高め、さらに利用者数を伸ばすことを目指してまいります。
ドライブスルー
ドライブスルーについては、お客さまのご要望にお応えできるようキャパシティの拡大に取り組んでおります。ご注文の受付能力を増強するなど、パーク&ゴーをより多くの店舗に拡大いたします。また、全国に約1,500店舗あるドライブスルー店舗では、ドライブスルーでもモバイルオーダーがご利用いただけるように準備を進めております。
これらの3つを、お客さまの利便性を向上させる上で重要な分野と位置づけ、今後も積極的な投資を継続してまいります。さらに、増加するご注文に対応するために、厨房の製造能力の増強にも投資を行い、店舗運営の最適化を通じて店舗のキャパシティを上げてまいります。
お客様満足度
最高のQSCを維持し、素早いサービスをご提供することは、ベースセールスを増加させるための重要なポイントとなります。過去数年間、QSCの向上に注力してきた結果、お客さまの声を伺うアプリ「KODO」におけるお客さまの満足度も向上しています。
これからもお客さまのお声を伺い、お客さまに最高の店舗体験をご提供し、満足度を向上させていくことで、ビジネスの成長につなげてまいります。それでは、中澤より、2020年の業績結果と2021年の目標についてご説明いたします。
2020年通期 業績概要
中澤啓二氏:IR担当の中澤と申します。2020年通期決算概要につきまして、ご説明を申し上げます。全店売上高は5,892億円、前年比プラス7.3パーセント、年初見通し比プラス3.2パーセント。既存店売上高はプラス6.8パーセント。売上高は2,883億円、前年比プラス2.3パーセント。
売上総利益は582億円、前年比21億円、3.9パーセントの増加。売上総利益率は20.2パーセント、前年比0.3パーセントの改善。一般管理販売費は269億円、前年比11億円の減少。売上比は9.4パーセント、前年比0.6パーセントの減少となりました。
営業利益は312億円、前年比32億円、11.7パーセントの増益となり、営業利益率は10.9パーセント、前年比0.9パーセントの改善ができました。営業利益の年初見通しは290億円でしたので、年初見通しに対して22億円、7.9パーセントの改善ができました。
経常利益は314億円、前年比39億円、14.3パーセントの増益。経常利益率は10.9パーセント、前年比1.1パーセントの改善。経常利益の年初見通しは285億円でしたので、実績は29億円、10.3パーセント改善できました。
当期純利益は201億円、前年比33億円、19.6パーセントの増益。当期純利益率は7.0パーセント、前年比1パーセントの改善ができました。当期純利益の年初見通しは182億円でしたので、実績は19億円、10.9パーセント改善できました。2020年は、前年比・年初見通し比ともに、増収増益を達成することができました。
2020年通期営業利益 改善要因分析(対前年同期比)
次に、2019年から2020年に、営業利益を32億円改善できました主な要因につきましてご説明させていただきます。お客さまの利便性の向上と中長期的成長のため、店舗と人材への投資を強化いたしまして、マイナス58億円の影響がありました。
新型コロナウイルスへ対応するため、安全衛生を徹底し、お客さまのキープディスタンスにより客席ご利用数を制限するとともに、QSCのさらなる向上とお客さまの利便性向上のため、未来型店舗体験・ドライブスルー・デリバリーの拡大など、さまざまなオペレーションの変化に対応するためにクルーの採用と教育を強化いたしまして、直営店の労務費率は28.9パーセント、前年比1.4パーセントの上昇となりまして、マイナス26億円。
経費率24.3パーセントで、前年比1.1パーセントの上昇によりまして、マイナス21億円。これは、減価償却費の増加約7億円、並びにデリバリービジネス拡大に伴う外部委託費の増加12億円が経費増加の主な要因でございます。
また、FCビジネス拡大に伴い、FCコストの店舗関連費用が11億円増加いたしました。全店売上高が約400億円、7.3パーセント増加したことによりまして、約78億円の営業利益が改善できました。
一般管理販売費を前年比11億円削減できました。広告宣伝費・販売促進費は70億円、前年比8億円の削減。人件費は100億円、前年比9億円の減少。この中には株価連動報酬4億円の減少が含まれております。
経費は98億円、前年比6億円の増加。ITなどデジタルを強化いたしまして、減価償却費が約5億円増加したことが主な要因でございます。その他で1億円の改善。以上が、2020年の営業利益が、2019年比32億円改善できました主な要因でございます。
2021年通期 業績見通し
続きまして、2021年業績見通しにつきましてご説明させていただきます。全店売上高は6,130億円、前年比プラス4パーセント。既存店売上高伸率はプラス3.7パーセント。売上高は2,995億円、前年比プラス3.9パーセント。営業利益は320億円、前年比7億円、2.3パーセントの増益。経常利益は315億円。当期純利益は204億円。
経常利益・当期純利益ともに前年比増益を目指しています。2021年も中長期的成長のために、店舗・人材・デジタルなどの投資を積極的に行うとともに、持続的な成長と増益を目指してまいります。
中期財務目標 進捗状況
最後に、中期財務目標の達成状況につきましてご説明させていただきます。2018年から2020年の3年間の全店売上高年平均伸率5パーセント以上の目標に対しまして、実績はプラス6パーセントとなりました。営業利益の年平均伸率は10パーセント以上の目標に対しまして、実績はプラス18パーセントと、大きく上回ることができました。
また、経常利益の年平均伸率は10パーセント以上の目標に対しまして、実績はプラス16パーセントとなりました。ROEは10パーセント以上の目標に対しまして、2020年は12.1パーセントと、毎年11パーセント以上を達成できました。2018年に開示させていただきました中期財務目標をすべて達成できました。以上で、財務報告とさせていただきます。ありがとうございました。
SDGsとESG
日色:中澤さん、ありがとうございました。最後になりましたが、マクドナルドのSDGsやESGに関する取り組みについて少しお話ししたいと思います。
言うまでもありませんが、これからの時代、企業はより持続可能な社会の実現に向けて責任を持って取り組む必要があります。マクドナルドでも、子供の健康と栄養やプラスチックごみの削減、その他の環境および社会課題に関する活動を行っています。
例えば、一昨年から始めた「おもちゃリサイクル」は、引き続き大変ご好評いただいており、今年も継続的に行ってまいります。また、商品では、フィレオフィッシュやブレンドコーヒー等の原材料に、持続可能な調達を行っていることを表す「MSC」や「レインフォレスト・アライアンス」の認証を受けたものを使うなど、SDGsに関する活動も引き続き行ってまいります。
地域貢献
また、難病のお子さまの治療を見守るご家族をサポートするための滞在施設であるドナルド・マクドナルド・ハウスへのチャリティ支援もさらに力を入れていきます。これらの活動の詳細はお手元の資料をご確認ください。
みんなのスマイルのために
2020年は、新型コロナウイルスの流行という、年初には想像すらできなかった出来事がありました。残念ながらまだコロナは落ち着いてはいません。しかし、そんな中だからこそ私たちにできること、果たすべきことをしっかりと行っていかなければならないと気を引き締めています。
マクドナルドには、「おいしさと笑顔を地域のみなさまに」という世界共通のパーパス、存在意義があります。これは創業者のレイ・クロックの時代から脈々と受け継がれてきたものです。
私たちは、お客さまの声に耳を傾け、「みんなのスマイルのために」を合言葉に、一丸となってコロナ禍にもかかわらずご利用いただいたお客さまに、温かくておいしい商品を提供してまいりました。
先ほど、医療従事者の方に温かいお食事をご提供したフランチャイズオーナーのお話をさせていただきました。今後もこのような地域に根差した取り組みを行い、お客さま、従業員、地域のコミュニティーに寄り添ったブランドを目指してまいります。
お伝えしましたように、おかげさまで日本マクドナルドは今年創業50周年を迎えることができました。次の50年に向けて成長を継続していくには、おいしくてバリューのあるお食事をご提供するということだけにとどまらず、地域に寄り添い、社会に貢献するブランドとしてさらなる取り組みが必要だと考えています。
私たちはこれからも、お客さま、従業員、そして社会のために、これまで以上に必要とされるブランドでありたいと考えております。ありがとうございました。