定年延長、年金支給開始年齢幅の拡大といった報道をしばしば耳にします。
そんな今でも、やはり50代はキャリアの上でも脂が乗り、収入面でもピークを迎える方が多いフェーズであるといえるでしょう。
そして、60代でリタイヤを考えているみなさんにとっては、老後生活までのカウントダウンが始まる時期。
さて、長い老後生活を見据えた資金計画は、50代のうちにしっかり確立しておきたいものです。また、「将来どのくらい年金が受給できそうか」という点も気になるところですね。
今回は、「年金を最大限お得に受給する方法」と「50代における貯蓄額」の深い関係についてお話していきます。
「ねんきん制度」のキホンをおさらい
日本の公的年金の制度は「2階建て」などと呼ばれていることはご存じの方が多いでしょう。とはいえ、ちょっとフクザツで詳しいしくみが分かりづらい、という声も聞きます。
そこで、まずは年金の基本からおさえておきましょう。
- 1階部分「国民年金」・・・日本に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務
- 2階部分「厚生年金」・・・公務員や会社員などが「国民年金」に上乗せして加入
そして老後に受け取るのは以下の通りです。
- 厚生年金に加入していた人(サラリーマン・公務員)・・・「老齢基礎年金」+「老齢厚生年金」(1階+2階部分)
- 国民年金のみに加入していた人(自営業、フリーランス、専業主婦(夫))・・・「老齢基礎年金」(1階部分のみ)
支給開始年齢は「国民年金」「厚生年金」どちらも原則65歳です。