今年1月に、株式会社スナックミーが25〜59歳の男女を対象に行った「ご自愛消費に関する調査」によると、自分自身の心と身体をいたわるために「ご自愛消費」を行っている人は、86%にも上るそうです。

ご自愛消費をする目的の上位を占めたのは「自分へのご褒美に(44%)」「日々の楽しみを増やすため(41%)」「小さな幸せを作るため(40%)」などで、コロナ禍という逆境の中でいかにして自分なりの幸せを作り出すか、ということに重点を置いている人が多いことが分かります。

筆者自身、以前から自宅で晩酌をすることが多いのですが、最近は以前と比べると酒の肴が少し豪華になりつつあるので、これも「ご自愛消費」の一種なのかなと感じています。

自分へのご褒美代は月1~3万円が最多

気分転換やストレス発散のための「ご自愛消費」というのは、コロナ禍をきっかけに生まれたものではなく、以前から多くの人が行っていたことではあります。

しかし、「ご自愛消費」にかける金額は、コロナ禍以前と以後では大きく変わっているようです。

図1:1ヵ月間のご自愛消費にかける金額

出典:「ご自愛消費に関する調査」(株式会社スナックミー)

図1のように、コロナ禍以前は1ヵ月間の「ご自愛消費」にかける金額として、最も大きな割合を占めていたのは「1,000円以上3,000円未満(22%)」でしたが、コロナ後の2020年には15%までに減少しています。

一方で、「1万円以上3万円未満」の割合が15%から22%に増え、最も大きな割合を占めるようになりました。

外出や飲み会などを自粛しなければならないストレス解消と、逆にそういったものの支出が減ったことで結果的に節約につながったという2つの要因が、ご自愛消費の増加という結果になっているようです。