• 中途退学者:28,647人、0.97%(36,016人、1.22%)
  • 休学者:65,670人、2.23%(71,287人、2.42%)

ちなみに、入学1年内である学部1年生だけの実績は、%を新入学生全体に占める割合として以下となりました。

  • 中途退学者:5,186人、0.76%(7,096人、1.02%)
  • 休学者:6,440人、0.95%(6,020人、0.88%)

中退理由のトップは「経済的困窮」が定着

まず、学生数全体(約295万人、概算)で見ると、本当にザックリ言えば、中途退学者が1%、休学者が2%強ということになります。この比率が高いか低いかは意見が分かれるかもしれませんが、毎年(注:9カ月間)3万人近い学生が中退を選択するのは、少しもったいないと感じるのは筆者だけでしょうか。

ちなみに、「その他」を除いた中退理由の第1位が「経済的困窮」19.3%(令和元年は18.6%)、第2位が「学生生活不適応、就学意欲低下」18.3%(同17.6%)、第3位が「就職・起業等」が14.1%(同14.5%)、第4位が「転学」12.9%(同12.8%)、第5位が「学力不振」7.0%(同6.8%)でした。

このうち、第1位が定着している「経済的困窮」については、奨学金制度の活用や授業料減免などで救済できる学生が相当程度いるような気がします。

一方で、大学生活を送る間(一般には4年間)に経済情勢が大きく悪化すると、学費支払いに困窮するケースは決して珍しくないと思われます。いずれにせよ、大学に入学する前に、少なくとも向こう4年間のキャッシュフロー計画は立てておいたほうがよいでしょう。これは、学生本人だけでなく、保護者(両親)もしっかりと取り組む必要があります。