その他では、昨今の原油価格上昇や穀物・食料品価格の急騰を背景に前日に続き商社株が買われ、三菱商事(8058)、三井物産(8031)、伊藤忠商事(8001)がザラバで連日の昨年来高値更新となりました。しかし、その後は利益確定売りに押されて、終値は揃って下落に転じています。

日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄

  • アドバンテスト(6857)
  • ソフトバンクグループ(9984)
  • トレンドマイクロ(4704)

為替相場が若干円高気味になった以外は特段の悪材料はなかったものの、自動車株が総じて大幅安となりました。

特に、先々週にアップルカー関連の思惑で大幅上昇した銘柄の下げがきつく、マツダ(7261)が▲6%超安へ急落し、三菱自動車(7211)が▲4%超安、日産自動車(7201)も一時▲4%超安となるなど、梯子を外されたことが鮮明になったようです。

また、いすゞ自動車(7202)や日野自動車(7205)のトラック株も大幅下落となり、トヨタ自動車(7203)も大きく値を下げて3日続落で引けました。

その他では、仮想通貨高を背景に怒涛の12連騰中だったマネックスグループ(8698)が、この日も取引時間中に+8%超高まで買われて高値更新となりましたが、直後から一転して売りに押され一時▲10%安へ暴落しました。

さらに、GMOフィナンシャルホールディングス(7177)も一時ストップ高の爆騰となりましたが、その後は上げ幅を縮小して+8%超高の急騰に止まりました。

葛西 裕一