皆さんは老後何歳まで働きたいと思いますか。
最近では「定年後再雇用制度」などで65歳まで働くことを希望する人が多いかもしれませんね。
更に今年の4月から「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律(高年齢者雇用安定法)」の一部が改正され、社員が希望すれば事業主は70歳まで雇用することが努力義務化されます。
私たちは将来70歳まで働くのが当たり前になるかもしれません。
70歳まで給与収入があれば老後生活は少し安心と思うかもしれませんが、一方で現在は人生100年時代です。
70歳まで働いたところで、そこから30年老後生活が続くと思うと、やはり早いうちから老後の準備をしておいたほうがよさそうですね。
私は大学卒業後、信用金庫での勤務経験があり、FPの資格を持つファイナンシャルアドバイザーとして多くの方のファイナンシャルプランニングに関わってきました。
そこで今回は、老後の資産運用をする際、不安を解消する3つの方法について見ていきたいと思います。
お金の不安を解消する資産運用その1
イデコ(個人型確定拠出年金)
まずご紹介したいのはイデコ(個人型確定拠出年金)です。イデコとは、自分で運用する私的年金制度です。
イデコを利用しようと思ったら、自分で金融機関に申込み、自分で毎月の掛金をいくらにするかを決め、その掛金をどの商品で運用するのかも自分で決めます。
言わばセルフサービスのような年金制度ですから、加入は任意です。
そのため、老後いくら受け取れるかは自分が選んだ商品次第となります。
イデコは年金制度のため、原則60歳まで積み立てた資金を引き出すことができません。
老後資金を資産運用で積み立てたい人には、途中で引き出せないという点が逆にメリットになるかもしれませんね。
イデコは毎月の掛金が全額所得控除の対象になりますので、積み立てている間は掛金の金額に応じて所得税や住民性が軽減されます。
ただし、毎月の掛金の上限額は職業や勤務先の年金制度によって異なりますので、始める前に自分の上限額を確認しておく必要があります。
運用する資産は投資信託、保険、定期預金の中から選択できますが、長期間かけてコツコツ積み立てるなら、投資信託もぜひ検討に入れてください。
リスクはありますが、時間を味方にできれば、大きく増える可能性があります。効率的に資産形成ができるでしょう。
お金の不安を解消する資産運用その2
つみたてニーサ
次におすすめするのはつみたてニーサです。
つみたてニーサとは、毎月少額の積立投資を支援するための非課税制度です。
毎年40万円まで、金融庁が対象商品として認定した投資信託やETF(上場株式投資信託)で運用すると、最長20年間、運用益が非課税になる制度です。
つみたてニーサで運用できる商品は、手数料が低水準で、頻繁に分配金が支払われないなど、長期運用に適した商品に限定されています。
そのため運用の初心者でも安心してスタートすることができます。
ただし、運用は投資信託などの投資商品で行いますので、元本保証がないことは覚えておきましょう。
運用期間は20年で、2021年につみたてニーサ枠内で購入した投資信託については、2040年12月末まで、2022年に積み立てた分は2041年12月末まで非課税で運用できるといった具合です。
つみたてニーサは先ほどご紹介したイデコと異なり、運用の途中でも一部解約や全部解約が可能です。そのためイデコと比べて気軽にスタートできると言えるでしょう。
ただし、途中で解約などをして出金してしまうと、老後まで運用を継続することができません。できればつみたてニーサとイデコは併用して運用するとよいでしょう。
お金の不安を解消する資産運用その2
貯蓄型保険
最後におすすめしたいのは貯蓄型保険です。
例えば外貨建保険や変額保険など、保険の中にも資産運用商品として活用できるものがいくつもあります。
貯蓄型保険の最大のメリットは保障を確保できるという点です。
将来のために資産運用をしていても、途中で自分が死亡、もしくは高度障害状態などになった時、家計に多大な影響があることは間違いありません。運用どころではありませんよね。
イデコやつみたてニーサで投資は万が一の際の費用としては不向きです。積み立てで複利効果が出始めるのは、長期で運用した場合ですから、運用したてで万が一が起こると、そのお金は、家族の生活に役立つもしくは治療に役立つほど育っているかと言えば、その可能性は極めて低いと思われます。
一方、保険の場合は加入時にあらかじめ基本保険金額が設定されます。
積み立ての最中に万が一の事があった場合は、死亡保険金や高度障害保険金、入院給付金などが契約として保障されます。
まだ投資信託などで運用した場合と比較すると、資産が十分成長していない早期の段階でも、保険であれば何かあった時に、家族にお金を遺せるというのは魅力的ですね。
特に守るべき家族がいるという人は、保険での運用を軸に据えると安心感があります。持っておくことをおすすめします。
おわりにかえて
今回は、老後の不安を解消する資産運用方法について見てきました。
興味のある資産運用が見つかれば、その運用方法について、詳しく調べていくとよいでしょう。
金融商品は複雑な商品も多く、なかなか近寄りがたいと感じる人もいるかもしれません。
自分ひとりで理解するのは難しい人は、無理をせず、資産運用の専門家に相談することをおすすめします。
最近では無料の相談会やマネーセミナーもオンラインで開催されています。
これを機に老後のための資産運用をスタートさせてみてはいかがでしょうか。
