「従業員の奮闘に報いる」ケーズデンキ。絶好調ケーズHDが過去最高益に

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実際、賃金ベースアップ、6月度特別手当、冬季賞与の増額支給に加え、2月1日発表の業績上方修正では「販売費及び一般管理費につきましては、コロナ禍での従業員の奮闘に報いるため、第4四半期に特別手当の支給を織り込んでおります」と述べられています。

そのため人件費は増加していますが、大幅な増収増益はまさに「従業員の奮闘」のたまものでしょう。従業員にしっかりと還元することが士気を高め、それが顧客サービスの向上やさらなる業績アップにつながる好循環をもたらす原動力になるのではないでしょうか。

上昇と下落を繰り返す株価

最後に同社の株価を見ていきましょう。ケーズHDは2018年1月25日に1,617.5円の上場来高値を付けましたが、業績の鈍化が投資家から嫌われ、2019年2月には1000円を下回る水準まで落ち込みました。

2019年後半に持ち直し、2020年2月には1400円台まで回復しますが、コロナの影響で3月には1000円を割るところまで急落。以降は好調な業績に支えられ、8月には1600円目前まで上昇しました。その後いったん1200円台まで落ち込みましたが、再度上昇し2月は1500円前後で推移しています。

ケーズホールディングスの過去5年の株価推移

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まとめ

コロナ特需で今期業績が大幅に伸びているケーズHD。来期はその反動が来る可能性がありますが、中期経営計画では2024年3月期の目標売上高を8000億円としています。今後はコロナ前のペースに戻って店舗数を拡大し、安定成長を続けられるのか注目です。また、業績がどう転じるにせよ、「従業員第一」の姿勢は持ち続けてもらいたいものです。

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参考資料

2020年上期小売業販売を振り返る」(経済産業省 経済解析室ニュース)
ケーズホールディングス 2019年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)
ケーズホールディングス 2020年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)
ケーズホールディングス 2021年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
ケーズホールディングス 2019年3月期決算説明資料 中期経営計画説明資料
ケーズホールディングス 2020年3月期決算説明資料
ケーズホールディングス 2021年3月期第3四半期決算説明資料
ケーズホールディングス 2021年3月期通期業績予想の修正に関するお知らせ
企業理念(株式会社ケーズホールディングス)

山口 伸

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執筆者

化学メーカー勤務の研究開発職。総合化学専攻 修士。平日は研究に没頭し、休日は資格を活かした副業と株式投資を行う。「くらしとお金の経済メディア LIMO」「株の窓口」に寄稿。ファイナンシャルプランナー2級、簿記2級。株式投資歴6年、趣味は街歩きと読書。