その他では、米国の長期金利上昇等を受けて三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など銀行株が大きく値を上げ、仮想通貨の値上がりを背景にネット証券株も買われ、マネックスグループ(8698)とSBIホールディングス(8473)が昨年来高値を更新したことが目を引きました。

日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄

  • トヨタ自動車(7203)
  • 電通グループ(4324)
  • 日東電工(6988)

前日に決算発表を行った電通グループが、前期(2020年12月期)の巨額赤字は織り込み済みだったものの、今期業績(2021年12月期)予想を公表しなかったことなどから一時▲5%安へ急落しました。

また、自動車株は高安まちまちでしたが、先日の大きな地震による部品供給不足で国内生産ライン休止が懸念されるトヨタ自動車が一時▲2%超安の大幅下落となったことが目立ちました。

その他では、外食株が全般的に売られました。前日に大幅赤字転落(前期業績)となる決算を発表したロイヤルホールディングス(8179)は、リストラの一環として中堅商社の双日(2768)との資本提携を正式発表したものの、株価は▲4%超安の大幅下落となりました。

さらに、居酒屋チェーン経営のヴィア・ホールディングス(7918)が事業再生ADR発行を余儀なくされ、深刻な経営不振が明らかになったこと受け、鳥貴族ホールディングス(3193)やコロワイド(7616)なども大きく値を下げたことが目を引きました。

葛西 裕一