何かと比較されることが多いのが、公務員と会社員です。
バブル景気の頃、公務員は決して人気職とはいえませんでした。それが一転、バブル崩壊後は公務員に人気が集中し、現在も高い倍率のまま推移しています。
景気が良いときは、公務員よりも給与やボーナスが多い民間企業はたくさんあったため、公務員になりたがる人が多くなかったのですね。
そんなバブル世代も今50代を迎え、定年退職までもうひと頑張りというところまで来ています。
民間企業を選んだ人と公務員を選んだ人、勤め人として最後の大きな報酬である退職金はどちらが多いのでしょうか。
私は大学卒業後、信用金庫での勤務経験があり、FPの資格を持つファイナンシャルアドバイザーとして、多くの方のファイナンシャルプラニングに関わってきました。
そこで今回は、公務員と会社員の退職金について見ていきたいと思います。
公務員は定年退職金をいくらもらっているのか
まずは、国家公務員の定年退職金についてみていきたいと思います。
内閣官房が公表した「令和元年度 退職手当の支給状況」によると、国家公務員常勤職員の平均退職金額は以下の通りです。
- 常勤職員(定年):2090万6千円