高校卒(管理・事務・技術職)
- 定年:1618万円
- 会社都合:1969万円
- 自己都合:1079万円
- 早期優遇:2094万円
高校卒(現業職)
- 定年:1159万円
- 会社都合:1118万円
- 自己都合:686万円
- 早期優遇:1459万円
大学・大学院卒と高校卒では明らかな差があることがわかります。また高校卒の事務職等と現業職の間でも大きな差があることがわかります。
学歴別にみると「大学・大学院卒」が一番金額が高く、次いで「高校卒(管理・事務・技術職)」、「高校卒(現業職)」の順になっています。
大学卒と高校卒の定年退職者の間では、支給される退職金に365万円の差が生じ、高校卒(事務職等)と高校卒(現業職)の間には459万円の差が生じています。
会社員の退職金、転職でいくら変わるのか
では、転職は退職金が変わる理由になるのでしょうか。
転職による勤続年数別の定年退職金額についても見ていきましょう。前項の資料に勤続年数別の内訳が掲載されていますので、見ていきましょう。
大学・大学院卒(管理・事務・技術職)
- 勤続20年~24年:1267万円
- 25年~29年:1395万円
- 30年~34年:1794万円
- 35年以上:2173万円
高校卒(管理・事務・技術職)
- 勤続20年~24年:525万円
- 25年~29年:745万円
- 30年~34年:928万円
- 35年以上:1954万円
高校卒(現業職)
- 勤続20年~24年:421万円
- 25年~29年:610万円
- 30年~34年:814万円
- 35年以上:1629万円
勤続20年以上のデータになりますので、新卒で入社して、40歳半ば以降で転職した人の退職金支給額というイメージが近いかと思います。
当たり前ではありますが、勤続年数が長ければ長いほど、退職金が増えていることがわかります。
勤続年数35年以上で、急激に退職金額が上昇し、35年未満の人との退職金の差が大きくなっています。
今のはたらく世代では、ひとつの会社に留まる方がむしろ珍しく、働き方を見直したりすることで転職する人も増えてきています。
自由に転職ができる時代だからこそ、転職の回数も多くなりがちですが、退職金は見ていただいたとおり、勤続年数によって増加する傾向がまだまだ高いようです。
特に定年まで勤めることで、退職金がぐっと上がる傾向があるようです。
転職によって勤続年数が少ない人は、受け取る退職金の金額が思ったより少なくなる可能性があります。
退職金は老後の生活費を補う側面もありますから、退職金が少なくなる可能性が高い人は、老後の生活費の準備を早めにしておく必要がありそうです。