日経平均が30年6カ月ぶりに29,000円台へ
2021年2月12日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より42円86銭安の29,520円07銭となりました。5日ぶりの反落ですが、下げ幅はわずかでした。
先週は週初から大幅に続伸して始まりました。8日月曜日には29,388円50銭と、終値ベースで29,000円を突破。終値が29,000円を超えたのは、1990年8月3日の29,515円76銭以来、約30年6カ月ぶりです。
米国で追加経済対策の早期成立に対する期待感が高まっていることや、決算発表で市場予想を上回る発表が相次いでいることなどから広く買われました。
11日には東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の辞任意向が報じられましたが、相場への影響は限定的でした。五輪が開催できるかどうかはまだ不透明ですが、ひとまず森氏の発言にともなう混乱は収まりそうです。
今週の動きはどうなるでしょうか。いよいよ3万円の大台も迫ってきました。今週、歴史的な瞬間が起こっても不思議ではありません。
12日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小反発し、前日比27ドル70セント高の31,458ドル40セントと過去最高値を更新して終えています。日本株も連れ高になることが期待できます。
ただ、先週かなり上昇しているため、利益確定売りが出やすいところでもあります。一方で、少しでも下げると押しが入るなど、投資家の間では「買いたい」投資家の勢いが強くなっています。若干の調整があっても押し目買いの好機と考えていいでしょう。