50代は「ゴールデン貯蓄期間」挽回は十分可能
ただ50代で貯蓄額が少ないからといって、必要以上に悲観する必要はありません。
実は50代は以下の理由などから、お金の貯まりやすい「ゴールデン貯蓄期間」と呼ばれており、方法によっては十分に挽回することも可能だからです。
収入がピークを迎える
さて、国税庁の資料より、50代とその前後の世代の平均給与を表にまとめてみました。
国税庁が発表した令和元年(2019年)の年代別給与平均では、50代前半・後半が最も給与が高いという結果になっています。
つまり、多くの人にとって50代は収入のピークを迎える時期といえるのです。
子どもが大学を卒業し「教育費」が不要に
結婚・出産の時期にもよりますが、50代になると子どもが大学を卒業し、教育費の負担が軽減するケースが増えてきます。
教育費は住居費、生活費と共に「三大支出」と呼ばれる大きな出費のため、この負担がなくなると家計に余裕が生じ、貯蓄することが容易になります。
子どもの独立によりミニマルな生活が可能に
また子どもが独立して一人暮らしを始めた場合、自宅で生活するのは夫婦二人だけとなります。
そのため広い住居は不要となり、また食費なども減ることから、「ミニマルな生活」を送ることができるようになり、生活自体にお金がかからなくなってくるのです。
収入がピークに達し、支出が大幅に減少する50代。
50代の年間の平均貯蓄額は約180万円といわれていますが、この「ゴールデン貯蓄期間」を最大限に活用すれば、大きく挽回することができるはずです。