定年前の50代がやるべき資産運用とは

一般ニーサという制度をご存じでしょうか。

一般ニーサは年間120万円までの非課税枠内で投資信託や株に投資をすると、最長5年間運用益が非課税になる制度です。

50代から資産運用をスタートしたいと考えている人は、この一般ニーサを利用することをおすすめします。

年間120万円まで投資信託や株式を購入できますが、できれば一度に購入せずに12か月に分散して、毎月積み立てる方法で投資をスタートするとよいでしょう。

こうすることで、投資のタイミングを計らずに済みます。

仕事でも役職に就く人が多い50代ですが、毎日忙しい日々の中で老後のことまで考えるのは大変でしょう。

しかし、50代のうちに自分のポートフォリオ(金融資産の組み合わせ)を構築しておくことはとても大切です。

定年後は自分のポートフォリオに長期投資が可能な額を増額して投資を継続していけば、大切な退職金を下手に減らすことは防げるでしょう。

定年前の50代、資産運用で注意すべきこと

定年前の50代が資産運用を始める前に気を付けるべきことは、「独学で始めないこと」です。

本来、運用は長期間継続して行うべきですが、50代の定年までの時間は限られており、若い世代のように20年30年といった時間を確保することはできません。

資産運用は長期で行うことでリスクやリターンが年々安定してきますので、このメリットを十分に享受することができないのです。

これは50代にとっては、デメリットにもなりかねないことですから、定年前50代の人が投資信託や株式で資産運用を始めるとき、必ず資産運用のプロのアドバイザーに相談することをおすすめします。

資産運用にはどのようなリスクがあって、どのような局面で価格が変動しやすいのか。

このようなリスクの所在を事前に正確に把握しておかないと、何かあったときに対処が遅れてしまう可能性があります。

定年前50代からの資産運用は「ほったらかし」ではいけません。

複雑な金融商品の中から、自分にあった商品を探すのは骨の折れる作業ですし、何より時間がかかります。できれば、資産運用のプロに商品提案までを依頼するのが賢明です。

その際は商品のメリットとデメリットを納得するまでしっかり聞いて、把握しておくようにしましょう。