さらに、観劇中の飲食が全面禁止になった劇場も数多くあり、ポップコーンや清涼飲料水など利幅の大きい販売も落ち込んでいます(観客から見れば非常に割高な飲食物、興行収入には含まず)。今後もこのような状況が続けば、閉館に追い込まれる劇場が続出する事態になるかもしれません。
「鬼滅の刃」が唯一の明るいニュース
一方、こうしたコロナ禍にもかかわらず、スーパーメガヒット作が誕生しました。ご存知の通り、昨年10月16日に公開となった『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(以下、「鬼滅の刃」)は、あっという間に歴代興行収入のトップとなり、現在も上映中です。
何しろ、不滅の金字塔と言われていた「千と千尋の神隠し」の記録をわずか2カ月で抜き去ったのですから、その人気ぶりがわかります。
ちなみに、歴代興行収入の上位10作品は以下のようになっています(2000年以降~、2021年2月7日時点)。
- 第1位:「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」(2020年) 372億円(注:上映中)
- 第2位:「千と千尋の神隠し」(2001年) 317億円
- 第3位:「タイタニック」(1997年) 262億円
- 第4位:「アナと雪の女王」(2014年) 255億円
- 第5位:「君の名は。」(2016年) 250億円
- 第6位:「ハリー・ポッターと賢者の石」(2001年) 203億円
- 第7位:「もののけ姫」(1997年) 202億円
- 第8位:「ハウルの動く城」(2004年) 196億円
- 第9位:「踊る大捜査線 THE MOVIE 2」(2003年) 174億円
- 第10位:「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(2002年) 173億円