最適な学習環境は子どもによって異なる
教育費や補助学習費に目を向けましたが、最適な学習環境は子どもによって異なることを忘れてはいけません。今回のインタビュー対象者は、「入試直前の3ヶ月のみの最終的な補強と理解度アップに集中活用し、必要な時期と目的を明確に定めることで、最小限の投資で最大限の成果をあげられました」と言っています。
お金をかけた分、成果があるとは限りません。また、成績優秀な生徒は無料で受講できる制度を利用できる場合もあるでしょう。自分の子どもの学習理解度に合わせて最適な学習をサポートしてあげたいところです。
おわりに
今回は、中学受験家庭の教育費や補助学習費について解説しました。子ども本人の学習モチベーションを維持するためにも、学習塾や家庭教師を利用する方は少なくありません。
しかし、お金をかけすぎて、経済的あるいは精神的にまいってしまっては元も子もありません。家族全員で最適解を見つけていきたいですね。
貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。
参考資料
- 「《前編》世帯年収1,000万円以上 世帯年収別 中学受験にかかる『補助学費』実態調査」株式会社ファルボ
- 「平成30年度子供の学習費調査」文部科学省
- 「平成29年度(2017年)国民生活基礎調査の概況」厚生労働省
- 「令和2年度(2020年)教育費負担の実態調査結果」日本政策金融公庫
瀬戸山 佳菜