その他では、株式市場では先週から延長された緊急事態宣言の解除後に焦点が移っており、直近1週間では旅行関連株が大きく買い戻されています。

この日は、“巣ごもり生活”を過ごした女性の外出(出勤)が材料視され、メイクの時間が増大するという思惑から化粧品株が買われ、好決算を発表したポーラ・オルビスホールディングス(4927)が一時+13%超高へ爆騰し、資生堂(4911)やコーセー(4922)も大きく値を上げたことが目を引きました。

日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄

  • バンダイナムコホールディングス(7832)
  • ダイキン工業(6367)
  • ソニー(6758)

ハイテク株は引き続き一部主力銘柄への売りが続き、日立製作所(6501)が一時▲4%安に迫る大幅下落となり、先週急騰が続いたソニーも大幅続落、カシオ計算機(6952)、リコー(7752)、太陽誘電(6976)も大幅安となりました。

また、前日に通期業績見通しを上方修正したバンダイナムコホールディングスが、期待外れの数値に対して手仕舞い売りが殺到して一時▲10%安へ暴落し、任天堂(7974)も“連れ安”かどうか定かではありませんが、冴えない値動きとなっています。

その他では、先週末から大きな材料の1つになっているアップルカーに関して、大きな進展を匂わせるニュースはなかったものの、先週末にストップ高となったマツダ(7261)が一時▲9%安に迫る急落となり、終値も▲7%安でした。急落の要因の1つとして為替相場の円安進行が止んだことが挙げられますが、早くも梯子を外され始めた可能性もありそうです。

葛西 裕一