3.信用が増す

副業が単なるお小遣い稼ぎなのか、ビジネスになっているのかは所得の種類に表れます。ネットでものを売ったり、イラストを描いたりして、お小遣い程度の収入になっている場合、これらの収入は雑所得となります。

一方、ネットでものを売る行為が事業規模になったり、イラストを描く仕事が継続的に対価を得るものとなっていれば、これらは事業所得となります。事業所得とするには、事業所得を生ずべき事業を開始したとして、開業届を出す必要があります。これによって個人事業主となります。

自分が顧客側に立って、ものを買ったり、イラストを描いてもらったりする場合、事業として継続的に行っている相手と取引をしたいと思うのではないでしょうか。それはビジネスとして成り立っているという信頼感があるからだと思います。このように個人事業主になることで、信用が増すことは大いにあります。

まとめにかえて

会社員でありながら個人事業主でもあるような働き方は今後ますます増えてくると思います。最初はお小遣い稼ぎの副業であっても、続けていくことでりっぱな収入源になることがあります。副業を大きくしてビジネスへと展開したいと考えている人は、その第一歩として個人事業主になることを考えてみてはいかがでしょうか。

参考資料

石倉 博子