- 収入(主に年金):約20万9198円
- 支出(主に食費):約26万3718円
つまり月々約5.5万円が赤字になります。仮に老後30年と仮定した場合に以下の様な計算式になります。
- 月々の赤字5.5万円×12ヵ月×30年=1980万円(約2000万円)
これが一昨年に話題になった老後2000万円の根拠の計算式になります。
では2000万円を準備すれば老後は安心なのでしょうか。
答えはノーです。
以下の費用は2000万円とは別で費用を用意する必要があります。
- 住居費用
- 介護費用
- 趣味などの費用
住宅費用は、特に老後も賃貸に住む予定の人が準備しておく必要があります。介護が心配な人は介護費用も準備しておきたいかもしれませんね。
以上の費用を考えると、老後の生活費には「2000万円あれば大丈夫」とは決して言えないのです。
安心して老後を過ごすためには、どうやらそれ以上の金額の上積みが必要になってきそうです。
老後資金をどのように準備するか
では、老後資金はどのように準備すれば良いのでしょうか。
皆さんが最初に頭に思い浮かぶのは、おそらく貯金だと思います。
ここで考えてみましょう。
仮に30歳の方が定年を迎える65歳まで、貯金だけでお金を準備しようとすると、毎月いくら貯金をすれば良いのでしょうか。計算式は以下の様になります。
- 2000万円÷35年÷12ヵ月=47619円(※1円未満切り捨て)
月々約4万7000円を35年間毎月貯金すれば、65歳までに2000万円貯金することが出来ます。これだけ見るとなんだか出来そうな気がしますね。
ただ思い出してください。先程見て頂いた世代別貯金額の中央値で2000万円以上ある世代はゼロでしたね。何故でしょうか。
これは、老後を迎えるまでに掛かる月々の生活費や様々なライフイベントごとの出費があり、結果的に貯金が思った様にできていない方がほとんどだからです。
ではどうすれば良いのでしょう。答えは投資です。お金に働いてもらうことで、もっと効率的に資産を作ってみませんか。
次項で具体的な方法を確認していきましょう。
具体的な資産運用方法とは
お金に働いてもらう上で大事なことは複利で長期運用するです。
複利とは、単利の反対語であり、投資した元本から出てくる利息を再度元本に付け足す方法によって、利子に利子がつくことを言います。
複利は運用期間が長くなればなるほど、雪だるま式に資産が増えていくことが知られています。