「老後資金」を考える
結果として、60代の純貯蓄額は約1906万円となり、2000万円に近い金額であることが分かりました。ただ、これらはあくまでも平均値。
データの平均値であるため、一部には富裕層の人、相続・贈与などがある人も含まれます。そして世帯数の分布を見てみると、貯蓄ゼロ、もしくは貯蓄100万円以下といった層も一定数存在するのです。
よって、多くの人が老後2000万円問題をクリアできている、と期待するのは難しいといえます。
平均値で60代の純貯蓄額が2000万円近いというデータは危険なのかもしれません。実は厚生労働省の資料によると、生活保護の受給者が65歳以上に多く、「高齢者の資産格差」の実態がうかがえます。
事情は人それぞれですが、現役世代の頃の資産形成や収入の格差、退職金受け取りの有無などが大きな要因となっていることが考えられます。
著者
LIMO編集部は、経済や金融、資産運用等をテーマとし、金融機関勤務経験者の編集者が中心となり、情報発信を行っています。またメディア経験者の編集者がキャリア、トラベル、SDGs、ショッピング、SNSなどについて話題となっているニュースの背景を解説しています。当編集部はファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社・メガバンク・信託銀行にて資産運用アドバイザー、調査会社アナリスト、ファッション誌編集長、地方自治体職員等の経験者で構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ58年(696か月)で、メンバーが勤務していた金融機関は、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、日興証券、三菱UFJ銀行、三井住友信託銀行、日本生命、フィデリティ投信などがある。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、CFP®、FP2級、AFP等の資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。株式会社モニクルリサーチが運営(最新更新日:2026年2月7日)。