日本もそうですが、アメリカではデパートや小売店の衰退がコロナパンデミック以前から顕著となり、コロナ禍で拍車が掛かりました。その理由としてオンラインショップの存在が挙げられます。確かにAmazon(アマゾン)のような超大手eコマースの影響は大きいです。しかし理由はそれだけではないようです。

古き良き時代のデパートの没落の背景と、最近話題の新時代のデパートの姿とは?

デパートが消えていく…!

20世紀のアメリカでは増加する中間所得層をターゲットに、”Macy's”(メイシーズ)のような庶民向けのデパートが「アメリカンドリーム」をイメージする物品を提供することで人気を集めるようになりました。

かつては富裕層しか持てなかった物品が、大量生産によって値段が下がり、このようなデパートを通して中間層にも手が届くようになったのです。

しかしここ20年間、庶民向けのデパートだけでなく、高級デパートですら経営難で閉店を強いられ、それに伴い郊外のモールが次々閉鎖されています。