チケット価格値上げによる入園数への影響を考える

入園者数数を横軸・チケット価格を縦軸として、過去7回分の改定をプロットすると、2006年・2011年・2014年・2015年・2016年・2019年の6回分の価格改定は、特に入園者数に大きなマイナスの影響を与えず、入園者数も維持できていることがわかります(吹き出し部分は価格改定日)。

一方、2020年の価格改定については、これら6回の価格改定とは違う位置にプロットされています。これは、2020年の新型コロナウイルスの影響による休園措置・入園制限の影響により、入園者数が大きく落ち込んでいるためです。

第2四半期時点(2020年9月末)オリエンタルランド社の予想では、2021年3月期の入園者数予想は950万人であり、従来は2,500~3,000万人規模の入園者数があったことを踏まえると、大きな痛手です。

最盛期と比べても3割程度の入園者数しか期待できない中で、5~6%程度のチケット価格値上げを行ったとしても、売上の回復は難しいでしょう。