年収400万円、600万円世帯の貯蓄はいくらか

では年収400万円世帯、600万円世帯の貯蓄は、いくらあるのでしょうか。

総務省の「家計調査 貯蓄・負債編二人以上の世帯(2020年4~6月期)」によると、平均貯蓄額は次の金額になっています。なお、貯蓄額には預金のほかに生命保険、有価証券などの金融商品も含まれています。

年収400万円世帯の貯蓄額

  • 400~450万円世帯:1791万円
  • 450~500万円世帯:1551万円

年収600万円世帯の貯蓄額

  • 600~650万円世帯:1724万円
  • 650~700万円世帯:1685万円

年収400万円世帯と年収600万円世帯の貯蓄額は、概ね1500万円~1800万円弱の間で推移しています。

ポイントは年収650万円~700万円以上の貯蓄額は、年収400~450万円世帯よりも低くなっている点です。年収が多いからといって、一概に貯蓄も多いというわけでないようです。

年収が高くなると、社会保険料や税金が増え、思ったよりも手取りが増えません。また生活水準も上がることから、支出が増える傾向にあります。

そのため、思うように貯蓄ができないという悩みも伺うこともよくあります。その傾向が表れているようです。

次は、負債額も確認していきましょう。

年収400万円世帯の負債額

  • 400~450万円世帯:399万円
  • 450~500万円世帯:382万円

年収600万円世帯の負債額

  • 600~650万円世帯:791万円
  • 650~700万円世帯:839万円

この負債額の理由は、住宅取得のための住宅ローンが主な理由です。

では、実際に資産はいくら保有していることになるのでしょうか。貯蓄から負債を引いた純貯蓄額を比較してみましょう。

年収400万円世帯の純貯蓄額

  • 400~450万円世帯:1392万円
  • 450~500万円世帯:1169万円

年収600万円世帯の純貯蓄額

  • 600~650万円世帯:933万円
  • 650~700万円世帯:846万円

年収600万円世帯の方が純貯蓄額が低い、つまり資産を保有できていない結果となりました。年収が高いということは貯蓄額が多いことにつながらない、ということが分かります。