少子高齢化、そして核家族化が進むこんにち。
「家族に介護の負担をかけまい」などと思う気持ちなどから、終のすみかとして介護付き有料老人ホームを選択する人が増えています。その時、まず気になるのがお金のことでしょう。
有料老人ホームは、入居金0円のところから1億円以上するところまであり、かなり値段の幅があります。
月額利用料に関しても同様です。厚生労働省社会保障審議会の調査(※)によると有料老人ホームの平均月額費用が約22万7000円であるのに対して、30万円以上の施設は32.8%。その価格帯にはかなり幅があることが分かります。
こうした価格の差によって、サービスにはどのような違いが出てくるのでしょうか。様々な有料老人ホームで勤務してきた筆者と一緒に、ちょっと覗いてみましょう。
※厚生労働省「第179回社会保障審議会介護給付費分科会 資料7特定施設入居者介護」
まるでホテル!「シャンデリアに高級ソファー」
1番わかりやすいポイントが建物の質や立地条件です。
有料老人ホームは「駅から遠く郊外にある」といったイメージをお持ちの方が多いかもしれません。しかし、最近は都心部の一等地にあるものも多いのです。
また、内装もシャンデリアや高級ソファーなどさながら高級ホテルのようなたたずまい。立地が良い場所、そして凝った内装を整えれば、自然と利用料も高額になります。
設備やイベントが充実
介護や建物の質だけでなく、余暇を楽しめる設備やイベントが充実しているのも高級老人ホームの魅力の1つです。
筆者が見たことがある設備だと…
- ミニ映画館
- カラオケルーム
- 麻雀ルーム
- 温泉
などがありました。
他にも講師を招いた陶芸教室、庭の畑でガーデニングや農作業ができる、といった様々なレクリエーションを用意してくれている施設もあります。