一番やってはいけないのは「延滞」

冒頭でも触れましたが、奨学金の返済に困った人が一番やってはいけないのが延滞です。奨学金はいわば「借金」です。返済がきついからといって放置して延滞すれば、以下のような事態が待っています。

  • 減額返還制度の審査を受けられなくなる
  • 延滞金が発生する
  • 本人、連帯保証人、保証人に対して文書と電話で督促が行われる
  • 個人信用情報機関(ブラックリスト)に登録される

早めに申請すれば減額返還制度という手段もありますが、一度でも滞納すれば審査対象から外れてしまいます。そして延滞した分だけ延滞金が発生し、結果的に返済額がどんどん膨らむことに…。

自分だけでなく保証人も巻き込んだ上、自宅への訪問、勤務先への電話などは精神的にもかなり辛いものでしょう。

3ヶ月以上滞納となると、個人信用情報機関、いわゆる「ブラックリスト」に延滞者として登録されます。この場合、社会的な経済的信用を失い、クレジットカードが発行できなかったり、各種ローンを組めなかったりすることもあります。

こんな事態を避けるためには、絶対に滞納はしないこと。減額返還制度や返還期限猶予制度は、途中で通常の返済に戻すこともできます。無理をせず頼るべき時に頼りましょう。

なお、時には手続きがスムーズにいかない場合もあるようで、ギリギリの手続きはおすすめしません。トラブルを防ぐため、できるだけ早めに行動してください。