中央値も参考にして貯蓄アップを目指して
貯蓄平均値と比べて自分の貯蓄に不安を感じる人も多いでしょう。しかし、中央値で見ると実情に近い数値を確認でき、安心できるかもしれません。とはいえ、今後の年金に関する動向を考えると老後資金の形成は重要になるため、貯蓄を増やす意識も高めていきましょう。
【参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。
【注意】
ここでいう「金融資産」とは、家計が保有する金融商品のうち、貴金属や現金、事業のために保有している金融商品、預貯金のうち日常的な出し入れや引落しなど生活費に対応する部分を除いた「運用のため、または将来に備えて保有している部分」となっています。また、「金融資産を保有していない世帯」とは、預貯金や株式などの金融商品を保有していない世帯と、預貯金のみは保有しているがそのうち「運用または将来の備え」がゼロの世帯を指します。
参考記事
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2019年(令和元年)平均結果―(二人以上の世帯)」
- 知るぽると(金融広報中央委員会)「家計の金融行動に関する世論調査」「各種分類別データ(令和元年)」3金融資産保有額(金融資産保有世帯)
- 総務省「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯年報(2019年)」表番号 3-12「(高齢者のいる世帯)世帯主の就業状態別 65歳以上の夫婦一組の世帯 無職世帯」
- 厚生労働省「2019(令和元)年財政検証結果のポイント」
倉持 茜