シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は回転寿司チェーン店「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト(7421)の2020年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2021年1月6日に更新されたカッパ・クリエイトの2020年12月既存店売上高は、対前年同月比89.0%。内訳は客数83.4%、客単価106.7%で、客単価のプラスで客数のマイナスをカバーできずにマイナス成長となりました。

全店売上も88.0%で、既存店・全店ともに80%台後半のマイナス成長となっています。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。

既存店売上高について、前期マイナス成長となったのは7月(対前年同月比96.7%)と3月(同76.9%)の2カ月のみと、堅調な推移を見せました。しかし新型コロナウイルス問題の影響から、今期のプラス成長は11月のみです。そして12月は再びマイナス成長に転じることになりました。

全店売上高については、前期はプラス成長とマイナス成長がいずれも6カ月となりました。今期は既存店同様の推移であり、11月に初のプラス成長となったものの、12月は再びマイナス成長です。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は2020年1月に1,500円台での取引が続いた後、3月は1,024円まで下落。その後は反発が続き、9月に年初来高値1,668円に到達しました。しかし徐々に下落しており、現在は1,400円台で取引されています。

新型コロナウイルス問題の影響から、既存店・全店売上高ともにマイナス成長が続く中で、11月は今期初のプラス成長となりました。しかし12月に再びマイナス成長となっています。早期にプラス成長を回復することができるのかが注目されます。

カッパ・クリエイトの過去1年の株価推移

参考資料

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LIMO編集部