シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はカレーチェーン店「CoCo壱番屋」を運営する壱番屋(7630)の2020年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2021年1月6日に更新された壱番屋の2020年12月既存店売上高は、対前年同月比91.0%。内訳は客数88.6%、客単価102.7%であり、客単価のプラスで客数のマイナスをカバーできずマイナス成長となりました。
また全店売上高は90.5%で、既存店・全店ともに対前年同月比90%台前半のマイナス成長となりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。
前期の既存店売上高は対前年同月比でプラス成長8カ月、マイナス成長4カ月となりました。今期は3月以降、10カ月全ての月でマイナス成長が続いています。下期は10月に対前年同月比96.2%まで回復を見せましたが、11月89.8%、12月91.0%と推移しています。
全店売上高も、前期・今期ともに既存店同様の推移を見せています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2020年1月の高値6,130円が直近での天井となっています。その後は3月に3,530円まで下落したものの反発。9月には戻り高値5,820円に到達して、現在は下落後の5,000-5,100円台の水準で取引されています。
今期は期初の3月から10カ月、売上高のマイナス成長が続いています。既存店・全店売上高ともに10月には対前年同月比96%台まで戻しましたが、その後はやや足踏み状態です。今期残り2カ月でプラス成長を回復できるのか、注目されます。
参考資料
- 月次情報(2020年12月度)(株式会社壱番屋)
LIMO編集部