シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は回転寿司チェーン店「くら寿司」を運営するくら寿司(2695)の2020年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2021年1月4日に更新された、くら寿司の2020年12月既存店売上高は、対前年同月比94.5%。内訳は客数87.4%、客単価108.1%で、客単価のプラスで客数のマイナスをカバーできずにマイナス成長となりました。
また全店売上高も99.8%と、小幅ながらマイナス成長。既存店・全店ともにマイナス成長となっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は10月決算)。
前期の既存店売上高はプラス成長5カ月・マイナス成長7カ月となりました。今期は11月が対前年同月比134.4%となり大幅なプラス成長からスタートしましたが、12月は94.5%でマイナス成長に転じています。
また前期の全店売上高はプラス成長8カ月・マイナス成長4カ月です。やはり今期は11月が大幅なプラス成長(141.9%)ながら、12月は若干のマイナス成長(99.8%)となりました。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2020年1月に高値5,880円を付けた後に反落。2月からの株式市場全体の下落もあり、4月に安値3,145円を付けました。その後はN字型の反発を見せて、10月の6,720円が最高値となりました。その後12月に6,830円まで上昇し再び高値を更新しましたが、Wトップパターンで下落しており、現在は6,000円前後の水準で取引されています。
今期は対前年同月比で大幅なプラスでスタートしましたが、12月はマイナス成長に転じました。1月以降再びプラス成長を回復できるのかが注目されます。
参考資料
・月別推移(くら寿司株式会社)
LIMO編集部