「学費以外」にも、こんなお金が必要

進学先によって、金額は様々ですが、いずれにしても多額の教育費が必要になることは間違いありません。また、大学の学費以外にも、さまざまな費用がかかります。その代表的なものが、自宅外通学をすることになった場合のお金でしょう。

そこで、日本政策金融公庫が公表した、令和2年(2020年)度「教育費負担の実態調査結果」から、自宅外通学をした場合、子ども1人あたりにかかる費用をみていきます。

1人暮らしの準備

「自宅外通学を始めるための費用」…平均39.3万円

  • 25万円未満…34.5%
  • 25万~50万円未満…30.0%
  • 50万~75万円未満…24.8%
  • 75万~100万円未満…3.5%
  • 100万円~…7.2%

2020年4月の入学時に自宅外通学を始めるためにかかったアパートの敷金、家財道具の購入費などの合計です。

毎月の仕送り

「仕送り」…年額平均90万3,000円(月額7万5,000円)

(※自宅外通学者が1人いる世帯)

  • 0万円…10.6%
  • 0万円~50万円…15.4%
  • 50~100万円…34.4%
  • 100~150万円…26.5%
  • 150~200万円…9.8%
  • 200万円~…3.2%

自宅外通学者への仕送り額は月額7万5,000円と考えるとイメージがわきやすいかもしれません住居費については、地域ごとの家賃相場などによって幅があるでしょう。

なお、こちらの調査結果は2020年9月に、高校生以上の子どもを持つ保護者を対象に実施されたもの。よって、学生の多くの進路は、コロナ禍が本格的になる前に決まっていたことが推測されます。

しかし、同調査結果ではすでに、「自宅外通学をやめ、自宅から通学することになった(24.4%))」「学校を変更した(14.6%)」「進学をあきらめた/退学・休学した(8.7%)」という回答も…。

現時点での感染拡大状況をかんがみたとき、今後、進学先を選ぶ基準は大きく変わってくることも考えられそうですね。

次では、教育費の準備・捻出方法についての話題に触れていきます。